
女子プロのレジェンド、アニカ・ソレンスタム(写真は2005年)
それが、アニカ・ソレンスタムの叩き出したスコア「59」です。スタンダード・レジスター・ピンという試合のセカンドラウンドで出したスコアです。
女子ツアーでの50台は空前絶後。つまり、アニカが史上初であり、それから24年が経った今も、誰も記録していません。ちなみに、1ラウンド13バーディも米女子ツアーの1ラウンド最多バーディ記録になっています。
アニカ・ソレンスタムは歴代3位のツアー通算72勝(うちメジャー10勝)、8回年間最優秀選手賞に輝いたスウェーデンの選手。女子ツアーの歴史上でも最高といっていい選手です。
アニカが「59」を出した2001年はまさに彼女の絶頂期。2003年には伝説の女子プロ、ベーブ・ザハリアス以来58年ぶりの男子ツアー挑戦というチャレンジも大きな話題になりました。
その後、ミッシェル・ウィやブリタニー・リンシコムらも男子ツアーに挑戦しましたが、その端緒となったのがアニカだったのは間違いのない事実。予選通過はなりませんでしたが、“アニカの冒険”と呼ばれたチャレンジは、世界中のゴルフファンの注目を集めていました。
4月の男子ツアー「前澤杯〜MAEZAWA CUP〜」には、菅沼菜々、寺西飛香留のふたりの女子プロが参戦することで話題になっていますが、その源流にはアニカ・ソレンンスタムという屈指のゴルファーの存在があったのです。
アニカが「59」を出し、“ミス59”と呼ばれてからまもなく四半世紀。アニカの次に50台を出す選手は誰なのか? アニカも成し遂げられなかった男子ツアーの予選通過を果たすのは誰か? そんなスーパー女子プロが現れる日を楽しみにしたいですね!