
「カチャカチャ調整のベストなタイミングはプレー中です」と小倉氏は語る
カチャカチャをするタイミングはいつがベスト!?
クラブフィッター小倉です。今回は、弾頭調整機能、いわゆるカチャカチャについてです。ロフト角、ライ角やフェース角、ウェイトポジションを変化させることによって、打ち出し角やスピン量、つかまり具合を調整できる非常に便利な機能です。最近では、ドライバーだけでなく、FWやUTにも搭載されているモデルが増えてきました。
そんな便利なカチャカチャですが、皆さんは活用されていますでしょうか。ほとんどの方は、練習場で調整し、一度ポジションが決まるとあまり動かさないといったゴルファーが多いと思います。基本的な使い方はそれでバッチリなのですが、応用編として、ラウンド前の練習でその日の調子を見て、その調子に合わせて調整するといった活用法があります。
ゴルフは、その日の体調によって調子が左右されます。その時々の調子に合わせてカチャカチャを使えば、自分がスウィングなどでアジャストする幅を減らすことができ、ミスやストレスを軽減することができます。
個人的に、カチャカチャを調整するベストなタイミングは、プレー中だと考えています。ゴルフのルールとしては違反行為ですが、実際にプレーしている状況で弾道を確認し、その症状に対して調整することが最も効果的かな、と。特にFWやUTは、一定の距離を狙うクラブなので、狙うエリアをより狭くするためにも実際のフィールドで調整したいと私は考えます。
コース上で調整をする時は、同伴プレーヤーに了解を取りつつ、スロープレーにならないように、待ち時間などに調整するようにしています。プレー以外の行為をするわけですから、ここは絶対に守らないといけない部分です。もし迅速に調整できる自信がない場合は、実際に打った弾道に対して、どのように調整すれば良いかを覚えておき、昼食時やプレー終了後に調整するようにしてください。
カチャカチャは、1本のクラブの性能幅を広げてくれる非常に有能な機能です。活用しないのはもったいないですよ。最後に、カチャカチャする時は、調整する前のポジションを必ず覚えておきましょう。調整してうまくいかなかった場合、前のポジションを忘れてしまうと、元に戻せなくなってしまい、さらに路頭に迷うことになります。ご利用は計画的に!