昨夜からの雨が午前中まで残り、グリーン、フェアウェイともに軟らかく、ランが出ないコンディションになりました。午前組で注目したのは、7時45分10番からスタートの小祝さくら、青木瀬令奈、吉田鈴選手の組。小祝選手は前週の最終日に7アンダーでプレーし上り調子、ルーキーの吉田選手はこれまでの3戦予選落ちなしと実力を見せています。青木選手は足の故障の回復を見ながらの参戦となっています。
小祝選手は10番でティーショットを右のバンカーに入れると、ピンまで147ヤードの打ち上げで高いアゴを越えて打ったショットがグリーンを捉えます。朝イチから難易度の高いショットを要求されましたが、難なくクリアすると11番パーでピンを刺し奥1m少しに付けます。下りのこのパットを決めきれず12番では3パットのボギーと流れをつかめません。

前週の最終日に追い上げて2位で終えた小祝さくら
15番パー5でも下りの1mの下りのバーディパットを外すと、16番パー4でアプローチでややショートするとこれを外してボギー、18番パー5でバーディを奪い36でターンします。後半1番でボギーとし5番パー5でバーディとしますが、流れをつかめないままに初日はイーブンパーで終えました。
ピン近くに寄せたバーディパットが決まっていればというラウンドでしたが、ショットは好調を維持しているので暫定44位から明日の巻き返しが期待できそうです。

短いバーディパットを決めきれず流れをつかめない初日となった
続いてルーキーの吉田選手は、出だしの10番でフェアウェイからピン手前約4mを決めてバーディスタート。果敢にピンを攻める気持ちは伝わるセカンドショットを打ちますが、バーディにはつながりません。16番はアプローチを寄せきれずにボギー、17番パー3は奥のピンに対して突っ込み過ぎて奥の池ポチャ。しかし2m強のボギーパットを入れてナイスボギーで18番パー5に向かいます。

開幕から3戦連続で予選通過しているルーキーの吉田鈴
3打目をしっかりと寄せてバーディとし36で折り返します。ところが後半はショット、パットともにピリッとせず5ボギーと崩れます。トータル5オーバー、暫定116位と出遅れ、ルーキーとして初の葛城GC山名コースの洗礼を受けたことになりました。
最後に青木瀬令奈選手は、距離の長いホールでティーショットのミスが目立ち、FWバンカーやライの悪いラフに行くことが多く、雨でスピードが遅くなったグリーンでは得意のパットもわずかにショートする場面が見られました。

足の故障を抱えながら参戦する青木瀬令奈
ドライバーでフェアウェイを捉え、UTやショートウッドでピンを刺し、グリーンを外しても寄せワンでパーを拾うのが青木選手のプレースタイル。しかし不安材料があると本来のプレーをさせてもらえないのが葛城GCなのだと思います。もう少し暖かくなってコンディションが回復することを待ちましょう。

本来のプレースタイルを発揮できずに5オーバーと出遅れた
リーダーボードを見ると、首位は5アンダーに桑木志帆、4アンダーにアマチュアの藤本愛菜、3アンダーで穴井詩、藤田かれん、鶴岡果恋、後藤未有選手らがホールアウトしています。午後から天候は回復し晴れてグリーンも乾いて来ていますが、プレー中のスコアを見ると2アンダーまでに25名がひしめく混戦模様になっています。明日も現地からのレポートをお届けします。