
かわもと・ゆい/1998年8月生まれ。愛媛県出身。松山聖陵高等学校、日本体育大学卒業。2018年プロ入り、黄金世代の一人。2019年アクサレディスで初優勝。同年GTPAルーキー・オブ・ザ・イヤー受賞。昨年、2勝目を挙げた

「つかまったフェードが出やすく、曲がり幅も小さい」と自信を持って変更。ソール部分はこまめに鉛を貼り替えしながら弾道を調整しているという。今年から挿したスピーダーNX バイオレットとの相性は抜群とのこと
ドライバーはエリート ♦♦♦のロフト9度。飛距離アップと方向性の改善をオフのテーマに取り組んだ河本は、「その両立と理想の弾道を叶えてくれた」とこのモデルを選び、さらにソール後部のウェイトを1グラム重くすることでさらに飛距離が伸び、お気に入りの1本に仕上がったという。シャフトは今年からフジクラのスピーダーNX バイオレットに変更。今季3戦を終えての平均飛距離は238.85ヤードでツアー34位。

3Wは「ヘッドの重みが利いてタイミングが取りやすく、やさしく高く上がるので使いやすいです」と本人。3HLは前モデルから引き続いてのチョイス。2本のUTは今年で使用10年目
FWは、3Wの1本でエリートのハイローンチモデル。ロフトは16.5度で、「やさしく球が拾えて、高い弾道の球が打ちやすい」と本人。シャフトはフジクラのスピーダーNX ブラック。50グラム台のフレックスSはドライバーと同スペックだが、先端をカットして少し硬めに調整している。
UTは3Uと4Uで2016年モデルのXR OSを継続。スピン量と飛距離が安定し、思い通りに操作もできると、なかなか替えられないようだ。

5Iと6Iは小ぶりヘッドながらやさしさを兼ね備える中空ヘッドAPEX PRO。7IからPWはツアーキャビティモデルのAPEX TCBのコンボセット
得意とするアイアンは、現在コンボセッティング。5Iと6Iが2021年モデルのAPEX PROで、7I~PWはAPEX TCBを使用している。5Iと6Iはバックフェースの横幅いっぱいに鉛を貼っているのに対して、7Iからの4本はバックフェース下部の中央に鉛を寄せて貼っている。これは、5Iと6Iは打点の左右ブレを想定し、7Iからは打点ブレよりも芯ヒットでの球の強さをに求めた貼り方だという。

オーパスのスピン性能には河本も一目置いており、グリーン周りのアプローチリカバリー率の高さにも貢献しているという。48度と52度はショットよりに打つのに対して、58度はグリーン周り専用でゆったり振るために10グラム重いシャフトを装着
ウェッジは48・52・58度の3本態勢でいずれもオーパスを使用。48度と52度はN.S.プロ950neoだが、58度だけN.S.プロ モーダス³のプロトタイプを挿す。58度はフルショットせず、グリーン周りの繊細な場面でゆっくり振るために105グラムのこのシャフトをチョイスしている。

アライメントラインはなく、トップブレードの中央にドットが入ったヘッド。「ターゲットに向かって構えやすいんです」(本人)
パターはオデッセイのホワイトホットOG ロッシーS。市販モデルはフランジ部分にアライメントラインが2本入るが、河本のロッシーはアライメントラインを完全に消したカスタムヘッド。河本のフィーリングではラインがない方が適正なアドレスで構えやすいとのこと。

ボールのクロムツアーはアプローチのスピン量を優先して採用
ボールはクロムツアー。キャロウェイのツアーボールをテストした際、アプローチのスピンを優先し、一番スピン量が多かったこのボールに決定した。
鉛の貼り方やシャフト選び、ヘッドのカスタマイズなど、かなりこだわりの強い14本だ。
河本結の最新クラブセッティング(国内女子開幕戦ダイキンオーキッドレディス練習日に撮影)
1W/キャロウェイ エリート ♦♦♦(9度)・フジクラ スピーダーNX バイオレット(50S)
3W/キャロウェイ エリート FW 3HL(16.5度)・フジクラ スピーダーNX ブラック(50S)
3U・4U/キャロウェイ XR OS UT・フジクラ MCH(70S)
5I・6I/キャロウェイ APEX PRO・N.S.プロ 850GH(S)
7I~PW/キャロウェイ APEX TCB・N.S.プロ 850GH(S)
AW・GW/キャロウェイ オーパスウェッジ(50・54度)・N.S.プロ 950GH neo(S)
SW/キャロウェイ オーパスウェッジ(58度)・N.S.プロ モーダス³プロト(S)
PT/オデッセイ ホワイト・ホットOG ロッシー S・フジクラ スピーダー MC PUTTER
BALL/キャロウェイ クロムツアー
※スペックは編集部調べ
※スペックやスタッツは3月27日時点のもの
PHOTO/Tadashi Anezaki