アの役割を果たすため、エネルギーの伝達効率が良くなり、フィーリングが前作よりクリアなものになったという。また前作に比べスピン性能がアップした新開発「高スピンバイオウレタンカバー」を使用。その原材料の一部には、トウモロコシから抽出した「バイオポリオール」を使用。この『Z-STAR』シリーズを日本の松山英樹やブルックス・ケプかが使用して、マスターズ制覇に挑む。

21年に続き、マスターズ2勝目を目指す松山英樹は『Z‐STR XV』を使用


Z‐STR XV
松山英樹が使用するのは弾きの良い打感で、最高レベルのドライバー飛距離性能を持つ『Z‐STR XV』で、すでにこのボールで昨シーズン2勝、今季も開幕戦ザ・セントリーで歴代最多アンダーパー記録で優勝している。
「私はショットで安定したスピン性能を発揮するボールや、しっかりした打感と打った時に高い音が出るボールを求めています。このボールはスピンが自分のイメージ通りに入ってくれて、安定性が高い。パターでは自分のイメージしている澄んだ音が出るため、気持ちよくストロークできる」と絶大な信頼を置く。

LIVゴルフでも実力を発揮するブルックス・ケプカは『Z-STAR♦ DIAMOND』を使用

Z-STAR♦ DIAMOND

一方、『Z‐STAR』シリーズ最大のアイアンスピン性能を実現した『Z-STAR♦ DIAMOND』を使用するのは当時メジャー4勝を挙げていたブルックス・ケプカ。まだ違うボールを使っていたときに松山英樹と同じ組になり、「ヒデキのショットは球が力強く見える」と感じていたという。そこでケプカに、試作段階だった前作の『Z-STAR♦DIAMOND』と自身のボールを打ち比べてもらいデータを比較すると、スピン量などはあまり変わらないのに、スリクソンのボールのほうが直進性が高い。「それはディンプルの効果としか考えられない」とケプカは言ったという。実はこの指摘は、開発陣の実験でも明らかになっていたことだった。以来、スリクソンのボールを使い、2023年の全米プロではメジャー5勝目を挙げたケプカ。今年こそ、まだ袖を通していないグリーンジャケット獲得を目指す。