ショートウッドやUTの台頭でもはや6番アイアンは最も長いアイアンの番手になりつつある。もはやミドルアイアンからロングアイアン的存在になりつつある6番アイアンの打ちこなし術を週刊ゴルフダイジェスト4月15日号で学ぶ。「みんゴル」では2回に分けてご紹介。【2回中2回目】
 
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画像: 【6番アイアンを打ちこなそう②】体とクラブが一体化する動きを覚えて、芯をとらえよう!

解説/中山絹也プロ
なかやま・けんや。1997年生まれ。三重県出身。昨年は「ツアー選手権」と「フジサンケイクラシック」の2度ホールインワンを達成したアイアンの名手。

フェースを約2ミリ開いて構える

GD 6番アイアンのような長いアイアンを打つときは、フォローでヘッドを加速させることが大事ということですが、さらに注意点はありますか。

中山 絶対にやってほしくないのが、上から打ち込み過ぎることです。飛ばそうとして、強く振ろうとするとヘッドの入射角が鋭角になる傾向があります。ショートアイアンならある程度はヘッドが鋭角に下りてきても大丈夫ですが、6番アイアンになるとシャフトが長くなるぶんミスヒットの確率が高くなります。

GD ヘッドを横から入れる感じですか。

中山 それは理想ではありますが、ヘッドを小手先で操作するとミスヒットする危険性が高いです。あくまでも体の回転に伴ってヘッドを振ることが大事です。

GD 難しいですね。

中山 正直、難しいので私がみなさんに勧めているのが、構えたときにほんの少しだけフェースを開くことです。フェースを開いて構えると、インパクトでボールを包み込むようなイメージでフェースの開閉を自然に使えるようになります。さらに、ソールを広く使えるので地面をヘッドが滑りやすくなり、ザックリなどのミスを防げるようになります。ほんの少し開くだけなので、スライスする心配もありませんし、逆にフェースの開閉を意識できるのできれいなドローが打てるようになります。

画像: 少し開くのがポイント

少し開くのがポイント

その理由とは?

フェースを開いて構えるから逆に閉じる動きになりドローが打てる

アイアンが長くなるにつれ、あえてフェースを開いて構えることでフェースを開いて閉じる動きに本能的に誘導させる。実は、このフェースの開閉の動きがヘッドの加速につながり6番アイアンの適正な距離と高さが出ることにつながる。

画像: フェースの開閉がヘッドの加速につながる

フェースの開閉がヘッドの加速につながる

自然にフェースが返るのが理想

画像: ダウンスウィングからインパクトにかけて力んでいなければ、フォローで自然にフェースが閉じていく。手先でフェースを返すのはダメ!

ダウンスウィングからインパクトにかけて力んでいなければ、フォローで自然にフェースが閉じていく。手先でフェースを返すのはダメ!

6番アイアンが芯で打てるようになるドリル

GD 最後にドリルがあれば教えてください。

中山 6番アイアンを打つときに大切にしてもらいたいのがリズムです。リズム感を身に付ける効果的なドリルが、胸の前でトップの形を作ってから回転する方法です。トップで左肩、フォローで右肩がしっかり回るので、手打ちの感覚がなくなり、①②③と順序立てて振ることでリズム感も出しやすくおススメです!

①体の前にクラブを持ち上げる

②肩を回してトップ完成

③体全体で振り下ろして打つ!

画像: ①・②・③と口ずさみながらスウィングすることでスムーズにヘッドを加速する感覚が身に付く。手の動きを意 識せずに体の回転を主役にする

①・②・③と口ずさみながらスウィングすることでスムーズにヘッドを加速する感覚が身に付く。手の動きを意
識せずに体の回転を主役にする

頭の位置が動かなければヘッドの動きが良くなる
最後に、上手く当てるコツとして頭を絶対に動かさないことも伝えたいという中山。上のドリルをする際に頭が動くと上手く打てないこともあるので、そのときは頭の位置が上下左右に動いていないか意識してみよう。

画像: 頭を上下させない

頭を上下させない

THANKS/かねひで喜瀬カントリークラブ 
PHOTO/ARAKISHIN

※週刊ゴルフダイジェスト4月15日号「6番アイアンを打ちこなそう」より一部抜粋

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