米女子ツアーで日本勢のトップクラスの活躍を裏付けるデータ、「ストローク・ゲインド・トータル」というゴルフの総合力を示す指標に注目した。
画像: 「ストローク・ゲインド・トータル」で日本勢トップの6位にランクインする馬場咲希(24年撮影/姉崎正)

「ストローク・ゲインド・トータル」で日本勢トップの6位にランクインする馬場咲希(24年撮影/姉崎正)

日本の女子選手が米国女子ツアーのトップレベルで活躍するのが当たり前の時代。竹田麗央選手が早くも勝利を挙げ、岩井明愛選手が22アンダーというとんでもないスコアを出す姿を見ると、そんな印象を受けます。

日本勢のトップクラスの活躍を裏付けるデータに注目してみました。それは、ストローク・ゲインド・トータルというランキングです。

日本ではあまりなじみがありませんが、ストローク・ゲインド(SG)とは、ティーショットやアプローチ、パッティングなどが、それぞれスコアにどれくらい貢献したかを示す指標です。それぞれのショットが、どれだけスコアを稼いだか、みたいなことですね。

米女子ツアーでは、ショットの総合力を示す「SGティー・トゥ・グリーン」、ティーショットの指標である「SGオフ・ザ・ティー」、グリーンを狙うショットの制度を示す「SGアプローチ」、アプローチの巧みさを示す「SGアラウンド・ザ・グリーン」、グリーン上でのパフォーマンスを示す「SGパッティング」といった指標が発表されています。

そして、それらすべてを総合した指標が「SGトータル」。文字通り、ゴルフの総合力を測る指標といえ、1位は女子世界ランク(ロレックスランク)2位のジーノ・ティティクル。2位には今季好調のイエリミ・ノ。3位に世界ランク1位のネリー・コルダが続きます。世界ランクやポイントレースとの相関関係が深い指標と言っていいかもしれません。この指標のトップ25に、なんと日本勢が8名もランクインしているんです。

最上位にいるのがルーキー馬場咲希選手で、6位にランクイン。ミンジー・リー(7位)、リディア・コー(8位)といった選手よりも上で、ショット、アプローチ、パットすべてでスコアを稼いで穴がないことが数字からわかります。

以下、11位に畑岡奈紗選手。12位に岩井明愛選手。15位に竹田麗央選手。16位に古江彩佳選手、19位に勝みなみ選手、21位に山下美夢有選手、24位に吉田優利選手と、日本人選手の名前がランキング上位に多数出てくるのです。

ちなみにランキング上位はアメリカ勢は6人、韓国勢は4人。日本勢がいかに上位を占めているかがわかります。

少なくともデータ上は、最高峰の米女子ツアーのなかにあって、ここまでトップクラスのパフォーマンスを発揮している日本勢。今年は誰が、いつ、どこで勝ってもおかしくない。そんなシーズンになっていきそうです。

馬場咲希のドライバーショット連続写真

米ツアーで活躍する馬場咲希

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