明日クライマックスを迎えるマスターズ。最終日最終組はローリー・マキロイ vs. ブライソン・デシャンボーという願ってもない最高の組み合わせとなった。キャリアグランドスラムがかかるマキロイを応援する声は大きいがデシャンボーも負けていない。
画像: 小さい頃からの憧れだったマスターズ制覇へ。残り18Hはマキロイとの一騎打ちか!?(撮影/Yoshihiro Iwamoto)

小さい頃からの憧れだったマスターズ制覇へ。残り18Hはマキロイとの一騎打ちか!?(撮影/Yoshihiro Iwamoto)

第3ラウンドの終盤デシャンボーの頭の中は「最終日最終組に入りたい」という思いでいっぱいだった。15番パー5で計算通りバーディを奪って迎えた16番パー3。最高のショットでピンまで3メートルにつけ絶妙なタッチで連続バーディを奪うと、パトロンに向かって仁王立ちのポーズを見せた。

「あれは自分もここに居るぞ、ということをパトロンにアピールするためのポーズでした」

最終18番ではグリーン左サイドから15メートル近いパットを捩じ込みバーディ。その瞬間デシャンボーのカラダに電撃が走った。

「1.2メートル、カップの左を狙って13メートルを打つつもりで打ちました。思い通りに転がったので、入るか、入るか、と思いましたが入ってくれた」

マスターズ公式Xでデシャンボーの18番のロングパットをチェック

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震えるような陶酔感に酔いながら、すぐさま自分にこう言い聞かせた。

「落ち着け。まだこれが終わりじゃない。あと1日ある」

上がり4ホールで3バーディを奪いマキロイに2打差の通算10アンダーで念願の最終組を射止めた。

「ローリーと一緒に回って良いプレーがしたいと思っていたので本当にうれしかったです。でも僕たちだけじゃなく素晴らしい選手はたくさんいるので明日は“試練“を楽しみたいです」

緊張するであろう決戦前夜マキロイは携帯を閉じテレビドラマを観ながらベッドに入るといったがデシャンボーは?

「そうですね。今夜は映画を観るかな。たぶんジェームス・ボンド。007シリーズが大好きなんです」

ショーン・コネリーからはじまり時代とともに主役を演じる役者は変わっているが彼のお気に入りは「ピアース・ブロスナン」。

「練習場に行くのが待ちきれない」といって会見場をあとにしたデシャンボーが一番好きなオーガスタの時間は日が西に傾き人々の影が長く地面に伸びる「夕暮れどき」。

明日コースが茜色に染まるマジックアワーに彼が「子供の頃から憧れた」夢のグリーンジャケットに袖を通すシーンは見られるのだろうか?

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