
最終18番がコースのシグネチャーホール。ギャラリースタンド奥に見えるのがシンボルの灯台(撮影/Blue Sky Photos)
「RBCヘリテージ」は昨年からPGAツアーのシグネチャーイベントのひとつとなり、賞金総額も2000万ドル(優勝賞金は360万ドル・約5億3100万円)のビッグイベントだ。覚えている方も多いかもしれないが、このRBCヘリテージ、2018年に小平智プロが日本人選手5人目のツアー優勝を飾った場所でもある。

23年の同大会でシンボルの灯台に上り、写真撮影に応じてくれた18年の覇者・小平智(撮影/Blue Sky Photos)
舞台はサウスカロライナ州にあるハーバータウンゴルフリンクス。コースは大西洋の海岸に沿って設計されている。杉澤伸章キャディ曰く「海沿いのコースなのですが、木で囲まれているので、ターゲットがわかりやすくフォーカスを定めやすいんです。アメリカのコースは基本的にターゲットがわかりにくい広いコースが多く、少し日本のコースっぽい雰囲気がありますね。ただ、広く安全な場所がほとんどないので、常に攻めの気持ちを持ち、正確なショットを打ち続ける必要があるタフなコースです」とのこと。

この写真だけ見ると日本のコースと思ってもおかしくない(撮影/Blue Sky Photos)
また、フェアウェイのうねりや、コースを吹き抜ける強風も特徴の一つ。風を読み、正確にショットをコントロールする技術が攻略の鍵となる。
久常涼にチャンスはある?

初の昇格大会に出場する久常涼。松山英樹が不在のなか、唯一の日本は上位争いできるか注目だ!(写真は25年ソニーオープン・イン・ハワイ、撮影/Blue Sky photos)
「RBCヘリテージ」は、フェデックスランキング上位50位以内の選手、および指定試合で好成績を残したプレーヤー5名(スウィングファイブ)などが出場できるシグネチャーイベント。参戦するだけでも難しい大会だが、今年は、バレロテキサスオープンで5位タイと好成績を残した久常涼プロがスウィングファイブの一人として初出場。ツアー2年目で初の昇格大会出場となる久常プロの勢いに注目が集まる。
「バルスパーチャンピオンシップからキャディを担当しているスペンサーさんとの相性がすごく良さそうですね。また、久常プロはSG Tee to Green(ストロークゲインド・ティー・トゥ・グリーン)という、ティーショットからグリーンに到達するまでのショットの貢献度を表す値、つまりショットのレベルの高さを示す値がPGAツアー全体で37位と、かなり高い数値を示しています。ショットの正確性が必要な今大会においても活躍が期待できるのではないでしょうか。」(杉澤)
練習日を終えた久常プロはインタビューで「(ハーバータウンゴルフリンクスの印象は)すごく狭いですし、やはりポイントポイントにしっかり打っていかないといけないコースだと思います。自分向きのコースではあると思うので、頑張りたいなと思います」と話し、本人もコースとの相性の良さは感じているようだ。
U-NEXTの公式SNSで久常涼のインタビューを確認!
@UNEXT_golf post on X
x.com歴史と伝統のあるRBCヘリテージ。今年はどんなドラマが生まれるのか、日本人選手にも注目しながら観戦しよう!
U-NEXT/木村真希