プロ入り23年目を迎えた上原彩子。40代を迎えたが、まだまだゴルフという“冒険”の真っ只中にいて、今季は欧州女子ツアーに挑戦中。上原の好きな沖縄の言葉に「ゆいまーる(助け合い)」があり、上原彩子は人と人を結んできた。そして、上原から世界は広がっていく――。沖縄発、世界。“彩子の冒険”の日々を紹介していく。連載7回目はしばらくLET(欧州女子ツアー)はお休み、ということで南アフリカでの2連戦を終え、沖縄に帰ってきたお話を。

先週の試合、インベステックSAウーマンズオープン(エリンベールC&GE)を少し振り返ります。けっこう池が効いているコースで、セカンドショットの精度が求められました。調子が悪いわけではなくて、もう少しパットが入ってくれればもっとスコアを伸ばせそうな感じはあったんですけど、結局トータル4アンダーの31位タイ。でも最低限予選は通過しているので、こういう“紙一重”でも、試合を重ねながら順位をアップさせていきたいですね。

さて、この大会はシマウマがモチーフでした。スポンサーさんのロゴなのか、ティーマークもシマウマ、最終日には最終ホールで1人ずつ“シマウマ人形″をいただきました。海外の試合ではプレゼントをいただけることも多くて、水筒やカバンをもらったことも。個人のロッカーに入っていたりするんです。

画像: 大会のモチーフ「シマウマ」が、コースのいろいろなところに……ティーマークは彩子のフィニッシュと完全リンク

大会のモチーフ「シマウマ」が、コースのいろいろなところに……ティーマークは彩子のフィニッシュと完全リンク

今回、キャディさんは近隣のコースで働いている方にお願いしました。実は南アフリカは失業率がすごく高くて(50%くらい?)、仕事をしたくてもなかなか見つからないのが現状です。会場に来て必死に自分をアピールしてキャディの仕事を得ようとする方も多い。日本人は好きな仕事を自分で選べます。つい忘れてしまいがちだけど、仕事ができる状況に感謝しなければいけないと思いました。

試合の当日からお願いしたキャディさんは、試合コースキャディではないので、ラインなどは自分で読みましたね。ラウンドしながら南アフリカの名物料理を聞いたりはしたんですけど、「パスタやチキン」という答えで。それは世界共通の食べ物ですよって(笑)。

画像: 大会でバッグを担いでくれたキャディさんは近隣のコースで働く方。「プレゼントのシマウマ人形。かわいいでしょ(笑)」

大会でバッグを担いでくれたキャディさんは近隣のコースで働く方。「プレゼントのシマウマ人形。かわいいでしょ(笑)」

また、南アフリカってワインがすごく有名です。そういえば昨年は大会のプレゼントでワインをいただきました。コースの周りにもワイナリーがたくさんあったので、練習が中止になった日に訪ねてみました。ガーデンっぽくてとても綺麗でした。テイスティングもしようと思っていたんですけど、時間をみると30分オーバーでアウト(笑)。

試合後(日曜日)に行ったフリーマーケットも面白くて、そこにもワイン工場があり、ワインやジンのテイスティングができるんです。私とトレーナーの寿乃さんは結局、そこでもワインを味わうことなく、夜に友人から教えてもらったレストランに行ったとき、ようやく1杯だけ赤ワインを飲みました。美味しかったですよ。お酒はグラス1杯くらいしか飲めませんし、味も、「これは飲みやすい」くらいしかわかりません(笑)。でも、お値段は安い。ボトルで500円くらいのものもあります。そもそも物価が日本より安い。結構きちんとしたレストランでしたけど、1人2700円くらいでした。ステーキが有名なんですけど、リゾットやムール貝を食べました。1皿ずつで2人に十分の量です。

画像: 大会コースの近くのワイナリーを散歩する彩子。「すごく綺麗なガーデンでした。クローズが早くて、肝心のテイスティングはナシ」

大会コースの近くのワイナリーを散歩する彩子。「すごく綺麗なガーデンでした。クローズが早くて、肝心のテイスティングはナシ」

最終日以外は毎日、スーパーで食材を買って宿泊先でバーベキュー。ナスを1本丸焼きにしたり、牛肉やラム、チキンやポークも……全種類食べてますね(笑)。サーモンも食べたくて探したけれどなかった。以前、ポートランドで教えてもらった小さいピーマン(ベビーパプリカ)なんか、焼いて食べたら甘くておいしいんです。

さて、今週からしばらく沖縄にいますけど、19、20日に、タイヨーGCでいよいよ「フレンドシップマッチ」が開催されます。今年は2回目なので、昨年の課題は少しでも改善して、来ていただいた方がもっと楽めるイベントになるように頑張ります!

写真/本人提供

上原彩子のインスタはこちら

関連記事はこちら

This article is a sponsored article by
''.