
KKT杯バンテリンレディス初日、首位に立ったルーキーの荒木優奈(撮影/岡沢裕行)
荒木がジュニア時代から慣れ親しんだ熊本空港カントリークラブで躍動した。
1番から出て2番パー4でバーディ先行。いい流れを呼び込み、6番パー4でもスコアを伸ばした。後半は14番でティーショットを右に曲げ、3メートルのパーパットが残るピンチだったが、見事にパーセーブ。流れを手放さなかったことで、17番パー4は奥のカラーから8メートルをパターで沈めてスコアを伸ばし、18番パー5もピンまで残り58ヤードを1.5メートルに寄せてバーディで締めくくった。
「難しい中でもバーディが取れていいラウンドでした。(グリーンは)割と感覚とタッチが合っていました。(このコースは)ジュニアの大会がよくあったので、定期的に回っていました」
熊本県玉名市に自宅があり、今週は車で約1時間かけて「自宅通勤」している。
「ホテルに泊まっても結局30分のところなので、熊本だとホテル(泊)という感覚はないですね。(自宅で一番は)自分のベッドです」
熊本県出身選手では2学年上に昨年の年間女王・竹田麗央がいて、これまでに大きな刺激を受けてきた。
「小中のときとか竹田麗央ちゃんと一緒に回る機会もあったし、ジュニアの大会でたくさん刺激をもらった。ここも結構回っているので(それが)生きているかなと思います」
アマチュア時代は日本ジュニア優勝、2023年はナショナルチームで活躍した。同学年の同期には既にツアーで存在感を示している中村心、入谷響がおり、誰がルーキー初優勝を果たすかも注目の的。
「早く勝ちたいは勝ちたいけど、そこまで誰が一番とは思っていなくて、自分の調子がいいときに今年中に初優勝を挙げられたらいいなと思っています」
地元で好スタートを切った今週はそのビッグチャンス。
「せっかく地元でいいスタートが切れたので、優勝で恩返しするのが一番だと思います」
アマチュアエリートからプロツアー初制覇へ。地元の利も生かして突き進む。