週刊ゴルフダイジェストで連載中の漫画「オーイ! とんぼ」。現実のゴルフの技術や理論に則った描写が好評の同漫画で紹介されていた「飛距離アップ練習法」を、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた!

ドライバーを逆さ持ちして「連続高速素振り」

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。みなさんはもちろん「オーイ! とんぼ」は読んでいますよね。最近の劇的な展開に何度泣かされたことか。週刊ゴルフダイジェスト4/29号では試合も終わり、合宿編のようになっていますが、そこでとんぼが取り組んでいる飛ばしの練習方法があるんです。これがなかなか面白い方法だったので、本当に飛距離アップにつながりそうなのか、試してみることにしました。

画像: 週刊ゴルフダイジェストで連載中のゴルフ漫画「オーイ! とんぼ」で紹介されていた、飛距離アップの練習法を実践!

週刊ゴルフダイジェストで連載中のゴルフ漫画「オーイ! とんぼ」で紹介されていた、飛距離アップの練習法を実践!

マンガの中でとんぼが取り組んでいる飛ばしの練習、そのひとつ目が連続高速素振りです。やり方はドライバーのヘッド側を握って10回連続で、できるだけ速く振ります。そしてその後にドライバーを普通に握り直してショットをするんです。ドライバーを逆さに握ると軽く感じます。軽いものは速く振れるので、その速く振れるという感覚を筋肉に錯覚させるわけです。この素振りをやった後に普通に握って打つとヘッドスピードが確実に上がるらしいんです。脳が騙されるということなんですね。

画像: ドライバーのヘッド側を持って、ビュンビュンと10回連続で高速素振りをします

ドライバーのヘッド側を持って、ビュンビュンと10回連続で高速素振りをします

さっそく試してみました。マンガでは10回高速素振りをした後に直ドラで打っていますが、さすがにそれは無理なので、普通にティーアップしてショットしてみます。比較のために連続素振りをする前にドライバーショットを計測してみましたが、ヘッドスピードは42m/sでした。これは自分的にはまあまあいい数値が出ちゃったな~と思うのですが、これよりも速くなるのでしょうか。

画像: いつものように打ってみるとヘッドスピード42m/sで、いつもの軽いフェードボール。飛距離はキャリーで222ヤード

いつものように打ってみるとヘッドスピード42m/sで、いつもの軽いフェードボール。飛距離はキャリーで222ヤード

ドライバーのヘッド側を持って振ってみると、確かにかなり軽いです。軽いので速くは振れるのですが、それでもできるだけ速く10回も連続で振るというのはかなり大変です。マン振り10回ですからね。素振りが終わるとかなり息が上がっています。

ボールを打ってみましたが、やはりさっきよりはかなり重く感じます。しかしショットをしてみると確かにヘッドスピードは約1.2m/sくらい速くなっているんですよ。ただ、クラブが重く感じられることで振り感が変わってしまい上手くミートできませんでした。これは慣れればもう少しちゃんと当たるんじゃないかと思います。しかしこの高速素振り、3回もやると僕なんかはヘロヘロになっちゃうくらい体力を使いますね。

画像: 連続高速素振りをした後はヘッドスピードが43.2m/sになりました。ただ上手くミートできず右プッシュ気味で、飛距離もキャリーで220ヤード。しかし確かにヘッドスピードは上がりました

連続高速素振りをした後はヘッドスピードが43.2m/sになりました。ただ上手くミートできず右プッシュ気味で、飛距離もキャリーで220ヤード。しかし確かにヘッドスピードは上がりました

確かにこの高速連続素振りはヘッドスピードをあげる効果はありますが、ヘッドスピードが速くなってもそれは一時的なものなので、継続するということが大事になりますね。よく軽いものと重いものを交互に振るといいなんて話も聞きますので、ボールを打たなくても素振りだけでも効果はありそうです。

左手首にリストウェイトを巻いてボールを打つ

次に試したのが左手首にリストウェイト巻いてボールを打つ練習。実はショットの時には腕の重さが関係しているようで、男子よりも女子が飛ばない理由のひとつが腕の重さらしいんです。そんなこと考えたことなかったな~。

画像: 左の手首にリストウェイトを巻いてショットをします

左の手首にリストウェイトを巻いてショットをします

この練習では左腕にリストウェイトを巻くことで腕を重くし、ダウンスウィングで強く落ちるようにするわけです。しかし腕が重くなって強く落ちるとダフります。それに抗ってインパクトで腕を上に引き上げる動きをすると、その動きがヘッドスピードを増大させるということなんです。

画像: 腕の重みでダウンスウィングが強く落ちるので、ダフらないようにその動きに抗ってインパクトで腕を引き上げるようにする。そうするとヘッドスピードが上がる

腕の重みでダウンスウィングが強く落ちるので、ダフらないようにその動きに抗ってインパクトで腕を引き上げるようにする。そうするとヘッドスピードが上がる

やってみましたが、確かにリストウェイトを左手首に巻いて何も考えずに打つと、予想以上に早く腕が落ちてしまいダフりました。腕が重くなるとこんなにダウンスウィングの感覚が違うことに驚きです。マンガにあるようにインパクトで腕を引き上げる動きをしてみましたが、これがなかなか難しい。理屈はわかるのですが、腕だけでなく前傾も起き上がってしまったりして、なかなか上手く打てません。左肩をあげる時に右肩が下がりすぎて、しゃくるような動きになってもダメだし。この動きはかなり難しいです。

あと、この練習は腕などにけっこう負担がかかるので、やり過ぎに注意ですね。いきなりフルスウィングで何度もボールを打ったりすると、怪我にもつながるかも。最初は少しゆっくり目の動きで、ハーフスウィングくらいから始めるのがいいかもしれません。インパクトで手が浮いてしまう人や、しっかりとヘッドを走らせることができない人にはいい練習だと思います。でもこの練習は本当に難しいっすね。

「オーイ! とんぼ」に出てくる技術や練習法はちゃんと裏付けのあるものばかりなので、やってみる価値はあります。ヘッドスピードを上げたい人はぜひ試してみてください。ただケガには注意してくださいね。

バックナンバーはこちらから

This article is a sponsored article by
''.