バンカーショットはコース以外で練習できる機会がなかなかないので、苦手な方が多いようです。100や90切りを目指している方がバンカーに入ってしまうと、そのホールだけ大叩きしてしまい、目標を達成することができなかったなんてこともよくお聞きします。
バンカーで4打、5打かかっていたところが1打で脱出することができれば、スコアUPはもちろん自信にも繋がりますよね! 今回は、そんな難度高めのバンカーショットでおさえておきたい打ち方の要点についてゴルフイラストレッスンで解説していましょう!

バンカーショット、1打で脱出するためのポイントは?
バンカーショットは、ボールの下にヘッドを潜り込ませてヘッドを振り抜くことで、砂をエクスプロージョン(爆発)させ、ボールを砂から脱出させることができます。そのためには、アドレスの時からボールの下にヘッドを潜り込ませるための準備が大切です!
その準備として、まずバンカーショットは重心を下げて構えることが大切です。
ドライバーショットのように胸を起こして大きく構えてしまうと、ボールの下にヘッドを潜り込ませることができなくなってしまうので、インパクトに向かって沈み込みすぎたり、前傾姿勢が高すぎたりと上下の軸ブレの要因となってしまいます。こうなってしまうと大ダフリやホームラン(トップ)のミスが起こってしまうので注意が必要です。

バンカーショットではボールの下にヘッドを潜り込ませることが大切。そのために重心を下げて構えよう
バンカーショットでは、スタンスを肩幅程度に広げ、重心を下げてどっしりと腰を落とした姿勢で構えましょう。スウィングの際、アドレスでできた股関節や、膝の角度を保ったままクラブを振り抜きましょう。こうすることで、安定してボールの下にヘッドを潜り込ませることができるようになります。
また、通常のアイアンショットではアドレスで手元が左股関節の内側を指すように構え、ハンドファーストでインパクトを迎えますが、バンカーショットでグリップエンドがハンドファーストの状態になってしまうと、リーディングエッジから砂に入ってしまうことでクラブが砂に突き刺さってしまい、砂の爆発が起こらなくなってしまいます。
こうなってしまうと、ボールを砂から脱出させることができなくなってしまうのでショットと同じようにインパクトを迎えている方は注意が必要です。
バンカーショットでは、グリップエンドはおへそ周辺を指すようにハンドレイトで構えましょう。ハンドレイトにすると、リーディングエッジよりも先にソールが砂に当たってくれるので、ソールが砂の上を滑ることで砂の爆発が起こります。この現象を利用して砂からボールを脱出させましょう!

バンカーショットではハンドレイトで構えよう。グリップエンドがおへそ周辺を指すのが目安となる
最後にアドレスでは左脇をしっかり締めたまま、グリップエンドをおへその近くに向けた構えでスウィングしましょう! 左脇が開いてしまうと、ハンドファーストになってしまいヘッドの振り抜きにも悪影響です。バンカーが苦手な方は是非参考にして下さい!

左脇が開いてしまうと、ハンドファーストの形になってしまう。ハンドレイトに構えつつ、左脇を締める意識を持とう