LAゴルフと言えば主にシャフトを手掛けているメーカー。「プレーヤーパートナー」として名を連ねるブライソン・デシャンボーとダスティン・ジョンソン、両者が監修したシャフトがラインナップされていたり、一時期は松山英樹がLAゴルフのパターシャフトを使用していたことでも話題となった。

ブライソン・デシャンボーが設計監修した「LAドライバー」がLAゴルフから発売される(写真は2025年のマスターズ 撮影/Blue Sky Photos)
そんなLAゴルフがデシャンボーとタッグを組み、“ゴルフの科学者”による設計監修で生まれた同メーカー初のドライバーが「LAドライバー」だ。

LAゴルフ「LAドライバー」(写真はロフト9.5度モデル)
最大の特徴はロフトを12度からハードスペックの4度まで全5種ラインナップし、各ロフトごとにフェースのバルジ・ロールを最適な数値で「FACE-ID」として設定している点。つまり単にロフトが違うだけでなく、ロフトごとに「そのロフトを選択するであろうゴルファーのヘッドスピード」に応じた調整がフェースになされており、方向性やスピン量などが安定した弾道を実現しているわけだ。
たとえばロフト12度のモデルなら、ヘッドスピード35~40m/sのゴルファーに向けて調整されており、高い打ち出し角と最適なキャリーを実現し、それに合わせてオフセンターヒット時のサイドスピンを軽減する独自のバルジ・ロールを採用し寛容性を高めている。
同様にロフト10.5度のモデルならヘッドスピード40~44m/sのゴルファー向けで、ロフト12度モデルよりもフェースの曲率をわずかに高くしてスピンを最適化。
さらにロフト9.5度モデルなら45~55m/s、ロフト8度モデルなら55~60m/s、もっともロフトが立った4度モデルなら60m/s以上のゴルファー向け……と、ロフトごとに対象ゴルファーを設定し、当てはまるゴルファーたちが求める性能を実現するようにバルジ・ロールが調整されているというわけだ。もちろんロフト調整機能も搭載。プラスマイナス1.5度の範囲で調整も可能だ。

各ロフトの上に記載されているのはFaceIDといわれる数字。10.5度以外はバルジ-ロールの半径のインチ数で、10.5度は9-9なのだが12-11と記載されている
標準搭載のシャフトもLAゴルフの「Aシリーズ」、そして「ブライソンシグネチャーシリーズ」と、LAゴルフのラインナップから選択できる。
「このドライバーはシャフトがヘッドにマッチし、クラブフェースがスウィングにマッチする初めてのドライバーです」と海外公式ホームページでデシャンボーが強気のコメントを発している通り、ヘッドとシャフトの相性が非常に良い点も、シャフトをメインに扱うメーカーならではだろう。
日本では5月下旬より順次発売開始。参考価格はAシリーズシャフト装着モデルが13万4200円(税込)、デシャンボーシグネチャーシリーズシャフト装着モデルが15万8400円(税込)となっている。