今季まだ優勝のない世界No.1スコッティ・シェフラーが地元開催のザ・CJカップ バイロン・ネルソン初日、10アンダーの61をマークし単独トップに立った。昨年の今頃はすでに4勝を挙げていたが今年は手のケガで出遅れたぶん、スロースタート。しかし直近の3試合で2位、4位、8位といつ勝ってもおかしくない。そんななかここ数年まったくいいところがなかったツアー3勝のキャメロン・チャンプが7アンダー、4位タイと久々にリーダーボードを賑わしている。
画像: 10アンダーの61を出し、2位に2打差のトップでスタートしたスコッティ・シェフラー(写真は25年マスターズ3日目。PHOTO/Yoshihiro Iwamoto)

10アンダーの61を出し、2位に2打差のトップでスタートしたスコッティ・シェフラー(写真は25年マスターズ3日目。PHOTO/Yoshihiro Iwamoto)

1イーグル、8バーディの快調なゴルフに「いい感じです。いいプレーが出来ました。地元のファンの前でプレーできるのはとてもうれしいです」とシェフラー。

テキサス州ダラスには幼少期から住んでおり、いまもダラス在住の彼は子供の頃からよくこの大会(当時はバイロン・ネルソン・クラシック)の観戦に訪れていた。少年時代の彼は他の子供たちのようにトッププロのサインをもらうことにはあまり興味がなかった。

「ただここでベンチに座って選手たちのプレーを見るのが好きでした。特に練習場でトッププロがどんな球を打つのかを見るのが大好き。いまでも練習場に座っているとその頃の良い思い出が蘇ってくるんです」

ここまで優勝がないことに関して「不安や苛立ちはない」というシェフラー。「まだ残り3日間があるのでとにかく明日の準備に集中します」。余分なプレッシャーを排除し平常心で今季初優勝を目指す。

PGAツアーの公式YouTubeでスコッティ・シェフラーの初日を振り返る

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シェフラーに話題が集中するなか、3打差の4位タイに懐かしい(?)選手の顔があった。ツアー3勝の飛ばし屋キャメロン・チャンプだ。

画像: 久しぶりに上位争いに顔を出したキャメロン・チャンプ(PHOTO/Getty Images)

久しぶりに上位争いに顔を出したキャメロン・チャンプ(PHOTO/Getty Images)

じつは彼水曜日(大会前日)の午後まで自分がトーナメントに出られることを知らなかった。直前になってゲーリー・ウッドランドが背中のケガで出場辞退。ウェイティング1番のチャンプに繰り上がり出場の機会が巡ってきた。

ヒューストンにいた彼は急いで荷造りしダラスに移動。練習ラウンドをすることもなくいきなり本番に臨み9バーディ(2ボギー)を量産し上位争いに加わった。

「いろいろな意味で興味深い2日間でした」とチャンプ。ツアー屈指の飛ばし屋として注目を集め18年から21年にかけ3勝を挙げたがここ数年低迷し今季はシードを逃し、コーンフェリーツアー(下部ツアー)が主戦場。

昨季もティーショットのスタッツは1位だったがその他のデータは最下位に近く26試合中予選通過は7回だけ。ポイントランク175位でシードを失い世界ランクも457位まで降下した。

しかし初日はロンゲストドライブ375ヤードで出場選手中1位だったのに加えSG:パッティングが+5.607でフィールドNo.1と長打にパットが噛み合う理想的なプレーだった。

ここ数年のスランプについて「理由はコース外のことがほとんど。身体的、技術的な部分は十分に足りていると思うのであとは正しい精神上に戻るだけだ」と語っている。

シャフラーの今季初Vに期待がかかるが、チャンプの豪快なプレーにも注目したい。

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