
「優勝争いは緊張しますけど、そういうのも楽しみ」という杉浦悠太
8アンダーの4位タイでスタートした杉浦悠太は最終組1組前でプレー。前日まで2日連続ノーボギーで来たが、スタートホールである1番のティーショットをミスし、ボギーを叩いてしまう。
ラウンド後に「もちろんノーボギーでいけたらいいですけど、ノーボギーを目標にしたゴルフだとバーディが中々来ない気がするので、ミスした結果のボギーだったのでしょうがないと思いました」と話すように、気持ちをしっかり切り替えて臨んだ2番。手応えを感じてきたショットでピンから3mに付けると、しっかり沈めてバーディとし、バウンスバックに成功。
3番をパーとしたのち、4番から6番で3連続バーディを奪い、この時点で最終組でプレーする首位のソン・ヨンハと1打差に。ソン・ヨンハが7番をボギーを叩き、杉浦がこの試合はじめて首位タイに浮上する。
11番をバーディとしたソン・ヨンハが突き放しにかかるが、杉浦も14番をバーディとし、しっかり食らいつく。組は違うが一進一退のデッドヒートの様相。迎えた杉浦の16番。343ヤードと短いパー4でドライバーを振り抜くと「エッジくらいまでは行くだろうなと思ったボールがグリーンのほうに飛んで行って、直接グリーンに届いてくれて、しかも転がって良い感じになって完璧でした」と話すスーパーショットで2mに付け、イーグルを奪取。14アンダーとし、首位に躍り出た。

18番はバンカーにつかまり、ボギーとした
2打のアドバンテージを持ち、辿り着いた最終18番。「アゲンストで読んだんですけど、反対でした。アゲンストを読みすぎたのかもしれないですけど」と話すように、風の読み間違えでパー5を痛恨のボギー。最終組のソン・ヨンハはしっかりバーディで上がり、ともに13アンダーでフィニッシュした。
なお、初日、2日目と首位を走っていたルーカス・ハーバートは、本人も「最終3ホールまではフラストレーションのたまる1日でした」と回顧したように、15番を終わって1バーディ3ボギーの9アンダーと低迷。しかし、PGAツアー優勝の肩書は伊達ではなく、杉浦がイーグルを奪った16番、そして最終18番と2つのイーグルを決め、終わってみれば杉浦やソン・ヨンハと並ぶ13アンダーで首位に。
最終日最終組は、LIVゴルフリーグで戦うオーストラリア人プレーヤーのルーカス・ハーバート、JGTOでも活躍する韓国人プレーヤーのソン・ヨンハ、そして開催国の期待を背負う日本人プレーヤーの杉浦悠太という顔ぶれ。1番ティーから10時30分にスタートする。
撮影/岡沢裕行