スウィングの基礎作りを 11回に渡って紹介してきた連載も今回で最終回。テーマは「本当のフルスウィングとは?」。西村プロは「力いっぱい振ることがフルスウィングではない」といいます。西村流のフルスウィングについて紐解いてもらった。
画像: ドリルを活用して「本当のフルスウィング」を手に入れよう【西村至央のショートゲームから作るスウィングの基礎#12】

西村至央(にしむら・ゆきひさ)

1977年生まれ。専修大学ゴルフ部出身、USGTF公認コーチ。師匠伊澤利光プロのゴルフ理論を学びティーチングの世界へ。2009年には専修大学同期でもある近藤智弘プロのコーチを務める。2010年USGTFティーチング・オブ・ザ・イヤーを受賞。

自身のインスタグラムで「ショートゲームの神髄」と銘打ち、数々のテクニックを動画で紹介

体のバランスが崩れないスピード感が大切

「私が考えるフルスウィングとは、これまでにお伝えしてきた体のバランスが崩れないギリギリで振れるスウィングのことです」(西村)

力いっぱいクラブを振ることをフルスウィングだと思いがちですが、どんなに速く振ってもボールを芯でミートできなければ飛んでいきません。また芯を外してしまえば飛距離をロスするだけでなく、左右に曲がり不安定なショットに繋がっていきます。

「速く力強く振ろうとして、テークバックでクラブを引く方向がズレてしまえば、スウィング軌道に影響が出ます。またトップから切り返しのタイミングが合わなければ、インパクトもブレて打球が散らばってしまいます。

スウィングは正しいアドレスに始まり、軸を保ちながらトップにかけて体を捻り、タイミングを合わせて切り返すことで、再現性の高いスウィングになると考えています」(西村)

「#10」で紹介した「手打ちドリル」で覚えた正しいアドレスで構え、

画像: お尻を高い位置でアドレスすることでロフトを立ててインパクトできる

お尻を高い位置でアドレスすることでロフトを立ててインパクトできる

「#5」の「初動チェックドリル」で覚えたクラブの上げ方を思い出しながら、

画像: 真っすぐテークバックすることでインサイドイン軌道でスウィングできる

真っすぐテークバックすることでインサイドイン軌道でスウィングできる

「#6」の壁ドリルで練習した右のお尻が伸ばされる感覚で、体を捻転させてスウィングすることで安定したナイスショットに繋がるというわけです。

右のお尻が離れないようにテークバックする。この時の“右のお尻が伸びる感覚”を感じながら、通常のスウィングでもできるように練習しよう

「最初は通常の半分くらいの力感から始めて、徐々に振るスピードを上げてみましょう。そしてバランスが崩れてしまうスピードに到達するので、その力感付近で崩れないギリギリを探り、自分にとってのフルスウィングを見つけましょう」(西村)

これまでに紹介したスウィングの基礎を作る練習法で覚えて、ゆるぎない自分だけのスウィングを創り上げましょう!

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