ジョン・ラームの最終日のハイライトを全米プロの公式YouTubeでチェック
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最終日のフロント9の主役は間違いなくジョン・ラームだった(撮影/Blue Sky Photos)
前半調子が上がらず3つのボギーを叩いたシェフラーに対しラームは安定したゴルフでフロント9を1アンダーで切り抜け通算9アンダーでトップに並びかけた。
しかしワンオン可能な14番と15番パー5でバーディを逃すとグリーンマイル1ホール目の16番でパーセーブに失敗。上がり2ホールでは池の餌食になり連続ダボと最悪のフィニッシュとなった。
「最後の3ホールは受け入れるのが難しい。16番は悪いショットではなかったのに右からの風に押されて大きく左(傾斜のきついラフ)に外れてしまった。もし風がなかったらフェアウェイを捉えていたはず」
最終的にスコアを2つ落とし通算4アンダーは勝ったシェフラーに7打差の8位タイに終わった。
しかし本人は「最悪の結果だけれど気持ち的にはそれほど悪くない」といい「ゴルフコースで15ホール(15番まで)をあんなに楽しんだのは久しぶりだった」とポジティブな発言。
敗因は上がり3ホールのメルトダウンではなく「14番、15番でバーディを奪えなかったことが最後に崩れたことにつながるミスだった」と分析した。
「メジャーで優勝できるチャンスがありながらそれを逃したのは初めて。悔しい気持ちもあるけれど家に帰って子供たちの顔を見れば大丈夫。彼らにとって僕が勝とうが負けようが関係ないから」
「ゴルフで生計を立てることは信じられないくらい素晴らしいこと。終盤の自分のプレーはちょっと恥ずかしかった。でもそれを乗り越えなくては。自分を乗り越えなくてはならない」
「世界の終わりじゃないんだから切り替えて前に進もう」と自らにいいきかせたラーム。「(次のメジャー)全米オープンでもう1度(勝利に)挑戦したい」と決意を新たにした。
こんな終わり方をすればインタビューにさえ応えない選手もいる。しかしラームは正々堂々と、そして長々と記者たちの問いかけに応じるスポーツマンシップを発揮した。
LIV在籍のためメジャー以外、PGAツアーで彼のプレーが見られないのは残念だ。