
全米プロの最終日、同組だったサム・バーンズ(左)とザンダー・シャウフェレ(右)が決めた約束とは?(撮影/Blue Sky Photos)
シャフラーに13打差離され同組でスタートした2人は日曜日の朝こんな会話を交わしていた。
「もし今日2人とも62をマークしたらお揃いのタトゥーを入れよう!」
もちろんメジャーの難コース、難コンディションで9アンダーをマークするのは現実的ではない。とはいえシャウフェレはメジャー最少スコアの『62』を2度もマークしている。ジョークではあったが少しは本気も混じっていた。
「それで気持ちも盛り上がって全力を出すことができた。実際いいスタートが切れたし効果はあったと思う」とバーンズ。
本人の言葉通りバーンズは2連続バーディと快調な滑り出し。7番パー5でイーグルを奪い8番までに5つスコアを伸ばす快進撃。
9番でボギーを叩いて失速したが4アンダー67はこの日のベストスコア65をマークしたハリス・イングリッシュに次ぐ2番目に良いスコアで49位から19位タイに浮上した。
一方のシャウフェレも8番パー4で15メートルのチップインイーグルを決めるなど好調で3アンダー68をマークし21ランクアップの28位タイで4日間の競技を終えた。
ザンダー・シャウフェレの最終日のチップインイーグルを全米プロの公式YouTubeでチェック
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youtu.beラウンド後CBSのインタビューに答えたバーンズはその経緯を語り、どんなタトゥーを入れるつもりだった? という問いにかけには「わからない。でも彼にぴったりのモチーフは考えてあったのに(入れられなくて)残念」と笑った。
日本ではタトゥーに対して良くない印象を持つ世代もあるがそうでない国もある。リオ、東京、パリ五輪で金銀銅メダルを獲得したリディア・コーはそれぞれの国のアイコン的モチーフを並べたタトゥーを腕に刻んだし、リッキー・ファウラーは祖父の名前(田中豊)を左腕に漢字でデカデカと彫っている。
個人的に人生で一番面白かったタトゥーはフロリダのレストランで給仕をしてくれたウェーターがふくらはぎに入れていた『赤い靴下』。きっとその彼はレッドソックス(MBL)のファンだったのだろう。