女子ゴルフの今季国内ツアー第10戦ブリヂストンレディスオープン最終日が25日、愛知県・中京ゴルフ倶楽部石野コースで行われ、3打差首位から出た22歳の佐久間朱莉が5バーディ、1ボギーの68で回り、通算20アンダーで逃げ切った。初日から4日間首位を譲らない完全優勝で、今季は自身初優勝を果たしたKKT杯バンテリンレディス以来4試合ぶりの2勝目、通算でも2勝目。イ・ミニョン、ルーキー荒木優奈が通算18アンダーで2位を分け、2週連続優勝を目指した神谷そらは通算11アンダー12位にとどまった。
画像: ブリヂストンレディスオープンで今季2勝目を挙げた佐久間朱莉(撮影/大澤進二)

ブリヂストンレディスオープンで今季2勝目を挙げた佐久間朱莉(撮影/大澤進二)

4月の初優勝からわずか4週で2勝目を挙げた

画像: 最終18番で短いウィニングパットを沈めると、左手を高々と空に突き上げ、笑顔の花を咲かせた(撮影/大澤進二)

最終18番で短いウィニングパットを沈めると、左手を高々と空に突き上げ、笑顔の花を咲かせた(撮影/大澤進二)

2勝目の瞬間は早々と訪れた。4月の初優勝からわずか4週目。佐久間は最終18番で短いウィニングパットを沈めると、左手を高々と空に突き上げ、笑顔の花を咲かせた。

「初優勝してすぐに1カ月くらいで2勝目を挙げられてよかったなという気持ちです。前回よりは伸ばし合いだったので、取らないと追いつかれるという状況だったので、そこは前回とちょっと違ったかなとは思います」

1番パー4で13ヤードのアプローチを54度のウェッジでチップインバーディを奪い、いい流れに乗った。3番パー4は5メートルを沈めてスコアを伸ばし、4番パー3では素晴らしいショットを放った。165ヤードを6番アイアンで打ち、カップの手前数センチにピタリ。難なくバーディを奪うと、6番パー5も2メートルを決めて、前半だけで4つスコアを伸ばした。

最終日バックナインは12番パー3で第1打を5メートルにつけてバーディを奪ったが、16番パー5で大ピンチに立たされた。第2打を右へ曲げ、ボールは隣接する17番ホールのラフへ飛び込んだ。第3打で果敢に木の間を狙い、ボールはグリーン奥のバンカーの縁へ。難しいライからのアプローチが寄らずにボギーをたたいた。だが、直後に2位の荒木がバーディパットを外し、この時点で2打のリードを死守。この「貯金」を生かして逃げ切った。18番パー4は第2打でグリーン奥の池を怖れずに最後まで攻め、ピン左3メートルを捕らえた。

「(16番のボギーは)荒木さんとの差が縮まったとはいえ2打だったので、あと2ホールあるし、やってしまったことは仕方がないと気持ちを切り替えて、17番に行きました」

年間女王へ6部門でトップに君臨

画像: メルセデス・ランキング、年間獲得賞金、平均ストローク、平均パット数、年間トップ10回数(6回)、バーディ数(129個)でトップに君臨(撮影/大澤進二)

メルセデス・ランキング、年間獲得賞金、平均ストローク、平均パット数、年間トップ10回数(6回)、バーディ数(129個)でトップに君臨(撮影/大澤進二)

この優勝は大会日の初日の22日が誕生日だった父への3日遅れのプレゼントでもあった。

「小さいころからゴルフをさせてくれたのは父でもあるので、感謝したいなと思いますし、プロになってからも一緒に帯同して運転だったりいろんなことを一番近くでやってくれているので、一番感謝しなくてはいけない人だと思います」

この優勝で今季2勝目一番乗り。快進撃の勢いの強さは6部門のスタッツ1位が証明している。今週終了時点でメルセデス・ランキング、年間獲得賞金、平均ストローク、平均パット数、年間トップ10回数(6回)、バーディ数(129個)でトップに君臨。このまま順調にいけば初の年間女王も夢ではない。

「1回勝てば自信になる。その自信が今日のプレーにつながったと思います。あえて口にはしなかったんですけど、この位置でこれからは年間女王を目指したいと思います。(年間)5勝くらいいけたらいいですし、メジャーを勝ちたいなと思います」

昨年の竹田麗央もKKT杯バンテリンレディスとブリヂストンレディスを勝って年間女王に輝いている。佐久間が竹田に追いつき追い越すか。

KKTバンテリンでツアー初優勝

佐久間朱莉のインタビュー

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