
12位タイで週末を迎える竹田麗央(25年全米女子オープン練習日にて、撮影/Blue Sky Photos)
U-NEXTの公式Xで2日目の竹田麗央のインタビューを見る
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x.com竹田麗央プロは3バーディ、2ボギー、1ダブルボギーでプレーし、通算3アンダーで全米女子オープンの予選ラウンドを終え、首位と5打差の12位タイに後退した。
……2日目の竹田プロのプレーを総括すると、ニュースでは80字にも満たない文章に収まってしまうかもしれません。
私は昨日行われた全米女子オープン2日目、U-NEXTの「日本勢徹底ライブ」の竹田麗央プロの組にCカメ(3番手のカメラマン)として密着しました。18ホール見た私から、ぜひ竹田プロの強さや魅力、決勝ラウンドへの期待をたくさん語らせていただきたく、この場をお借りしました……!
初日を首位タイで終えた竹田プロ。前日の勢いそのままに、1番ホールを幸先よくバーディでスタートします。竹田プロの魅力はなんといってもその飛距離。今回Aカメを担当するベテランカメラマン・西中さんによると、「この大会以外でも竹田プロは撮っているけど、狙えそうなパー5はガンガン2オンを狙ってくるイメージはあるかな。撮っている日本人選手たちの中でも飛距離はやはりトップクラスだね」とのこと。
幸先の良いスタートを切った竹田選手でしたが3番ホールでは1打目を右ラフへと打ち込み、4番ホールでは3パットと全体的にプレーが噛み合わず、2連続ボギー。そのあと、9ホール連続パーと我慢のゴルフが続きますが、難しいパー3の6番と9番では、正確なティーショットとパッティングでパーセーブするなど、13番までを1オーバーで凌ぎ、後半の巻き返しに繋げる足がかりを築きます。
配信制作は現地カメラマンから伝送される映像を日本で受信し、それぞれのカメラ映像を組み合わせたり、プレー間に流すVTR(ショットのスロー映像など)をリアルタイムでつくったり、現地と会話をしながら行われます。基本的に配信を盛り上げるべく「すごいショットを打った場合」「バーディパットを決めた場合」などポジティブな想定をベースにリアルタイムで構成していくため、我慢のゴルフでチャンスを伺う竹田プロに日本の現場も一喜一憂しながら我慢の配信(?)が続きます。
流れが変わったのは14番ホール。2打でグリーンに乗せ、イーグルチャンス……! 竹田プロらしい豪快なチャンスに日本の制作現場も「イーグル! 前半のボギーを帳消しに!」「ここまでのプレーが報われて欲しい」など(決して配信には乗らないので視聴者には伝わらないのですが)熱い応援が飛び交います。
このホールは残念ながらイーグルパットで少し距離が残りバーディとなりますが、続く15番ホールでもバーディ。スコアを5アンダーに伸ばします。
配信を見ていた方はもうご存知かとは思いますが、落とし穴となってしまったのは最後の18番ホール(パー5)。第3打をグリーン奥に打ち込み、アプローチも寄せきれず、ピンまで15メートル強の第5打をパターで約2メートルに寄せたものの、ボギーパットを決められずダブルボギーとしました。
プレー中は基本的に表情を変えることなく、時折浮かべる表情も基本的には笑顔という、穏やかで大人な印象のある竹田プロですが、最後に受けてくれたインタビューでは悔し涙を浮かべる場面も。
日本の制作現場や現場スタッフたちも「おれもちょっと泣きそう……」「最後、やっぱり悔しいよね……」「いやまだ3アンダーだよ、取り返せるよ!」など、それぞれ(制作のインカムに乗せる必要はないのに)熱い想いを口にします。

今回の制作班、左:Bカメ石井さん 右:Aカメ西中さん
今回Bカメを担当する女性カメラマン・石井さんも「淡々と表情を変えることなく、プロとしてプレーしている印象だったけど、悔し涙を流すところを見て表現が合っているかは分からないけど“ちゃんと女の子なんだ”って思った」とギャップに感じるところがあった様子。
色々と私もいいたいことはありますが、これだけの大人の心を動かす22歳なんて、超かっこいいよ!
さて、そんな全米女子オープンですが、西郷真央プロが8アンダーで単独首位、渋野日向子プロが5アンダーで2位タイ、そして竹田麗央プロが3アンダーで12位タイと、期待が膨らむ展開に!
勝負の決勝ラウンドを絶対にお見逃しなく!
U-NEXT /今井敬太
※2025年5月31日22時32分、一部加筆修正しました。