
3位タイで最終日を迎える西郷真央、竹田麗央、渋野日向子
本記事では、この3人のプレーを大会公式サイトで発表されているスタッツ面から分析してみたいと思います。
まず、攻撃力。ここで頭ひとつ抜けているのが西郷真央選手で、3日間で奪ったバーディの数は15個と全体の2位。(渋野選手は13個で5位タイ、竹田選手は11個で9位タイ)
それを支えているのがパッティングの精度で、パッティングランキングは実に1位(渋野選手14位、竹田選手15位)です。傾斜の強いグリーンで勝利のカギを握るのはやはりパッティングでしょう。
一方、飛ばし屋が揃う米女子ツアーのなかで、まったく引けをとらない飛距離を見せているのが竹田選手。ここまで3日間の平均飛距離は272ヤードで全体3位。3日目は1番のイーグルで前日のオーバーパーの流れを払拭してみせましたが、最終18番がパー5であることもあり、竹田選手の飛距離は大きな武器です。
渋野日向子選手は、グリーン周りのショットのスコアへの貢献度を示すストローク・ゲインド(SG)アラウンド・ザ・グリーンの数値がフィールド2位、同じくパッティングのスコア貢献度を示すSGパッティングはフィールド3位と、ショートゲームに冴えを見せています。
3日目は16番パー3でティーショットを左に曲げ、深いラフに覆われた傾斜地からのアプローチを強いられましたが、上手く寄せて微妙な距離を沈め切り、5アンダーを守り抜きました(海外映像では『アンビリーバブル・パー』と言われていました)。あのような勝負どころでの強さは渋野選手ならではという印象です。
この3人だけでなく、河本結選手は首位と6打差の1アンダー、岩井千怜選手は7打差イーブンから上位を追いかけます。難しいコースだけに、下位選手が爆発し、上位選手が落とす展開となれば、あっと驚く逆転劇も起こり得るかもしれません。
最終日に一体どんなドラマが待っているのか、寝不足必至です。
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