ジャック・ニクラスがホストを務めるPGAツアーのシグネチャーイベント、メモリアル・トーナメントでスコッティ・シェフラーが圧倒的なパフォーマンスを発揮しタイガー・ウッズ(99年から01年まで3連覇)以来の連覇を達成した。18番グリーンサイドでシェフラーを出迎えたニクラスは「またやってくれたね!」と笑顔で祝福。シェフラーにとってこれが今季3勝目、ツアー通算16勝目となった。

前週のチャールズ・シュワブ・チャレンジでシェフラー(4位タイ)を抑え今季2勝目を挙げ、目下絶好調のベン・グリフィンとのマッチレースとなった最終日。しかし今回はシェフラーが終始安定したプレーでグリフィンに4打差をつけ圧勝を飾った。

画像: PGAツアー「メモリアル・トーナメント」を制したスコッティ・シェフラー(写真/Getty Images)

PGAツアー「メモリアル・トーナメント」を制したスコッティ・シェフラー(写真/Getty Images)

恒例となった長男・ベネット君を抱きながらの優勝インタビューでシェフラーは常勝を義務付けられた者の立場の難しさを打ち明けた。

「いつも厳しい戦いです。週末は本当に懸命にプレーしました。ただ目の前の1打にベストを尽くしただけです」

直近の4試合で3勝。全米プロでメジャー3勝目を挙げた彼には来週の全米オープン、7月の全英オープンに連勝すればキャリアグランドスラムのチャンスがある。だが本人は冷静だ。

「メジャーとかグランドスラムとはそんなことは全く考えていません。とにかく1戦、1戦、しっかり自分のプレーをするだけです」

王道のゴルフを貫くシェフラーのプレーが「私のゴルフに似ている」といった帝王ニクラス。フェアウェイをキープし確実にグリーンをとらえクラッチパットを沈める。一度ポジションに就くと崩れることなく終盤になるほど強くなる。その圧倒的なパフォーマンスはメジャー18勝を誇るニクラスの全盛期に近づいているようだ。

違うのは獲得賞金。ニクラスがもっとも高額賞金を獲得したのは86年のマスターズの14万4千ドル(約2000万円)だがシェフラーは優勝賞金400万ドル(約5億8千万円)のシグネチャーイベントですでに5勝を挙げている。

今大会では有資格者を除いた上位1名に今夏アイルランドのロイヤルポートラッシュで開催される全英オープンの出場権が与えられるが、その貴重な権利を掴んだのがリッキー・ファウラーだ。

通算1アンダーで今季初のトップ10入り(7位タイ)を果たし2年ぶりに世界最古のメジャー大会に出場する。

「昨年や今年の前半に比べていまはずっと良い状態です。トレーニングに打ち込みできる限り忍耐強くプレーするよう努力してきました。ようやく成果が出始めたのでこれからが楽しみです」

ちなみに松山英樹は予選カットぎりぎりの50位で決勝ラウンドに進み最終日ようやくアンダーパー(1アンダー)をマークし38位で4日間の競技を終えている。

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