ゴルフ界でもっとも過酷な日と称される1日36ホールの長丁場で競う全米オープン最終予選。史上最多の1万202人がエントリーし、最終予選に進出したのはプロとアマチュア併せて732名。732人が全米10カ所の会場に分かれ『47』の出場枠をかけて戦った。しかし残念ながらリッキー・ファウラーやマックス・ホーマは2週間後のメジャー本番に進むことはできなかった。

メモリアル・トーナメントの翌日オハイオ州キンセイルG&フィットネスCで開催された予選会には多くのトッププロが集結したが中でも注目を集めたのがツアー6勝のマックス・ホーマだ。

キャディを帯同せず自ら重いキャディバッグを担いで36ホール、プラスプレーオフ2ホール、計38ホールを回ったのだ。

@usopengolf post on X

x.com

つい数年前には世界ランク6位につけていたが現在は90位。メモリアル・トーナメントでも初日は68で上位発信を切ったが2日目以降苦しみ、51位タイの下位で4日間の競技を終えている。

それにしてもなぜ自分でバッグを担いだのか? マスターズの前に長いヒゲがトレードマークだった相棒ジョー・グライナーと決別してからはビル・ハークがキャディを務めていたがこの日ハークの姿はなくAP通信によると2人の関係は終わったのだとか。

これについて訊かれたホーマは「キャディのことよりゴルフのことを話したい」となぜ自分でバッグを担いだのかについてはダンマリ。

6つの出場枠を競った36ホールでホーマは通算5アンダー。ファウラー、エリック・コール、キャメロン・ヤングらと並び最後の1枠を賭けたプレーオフに進出したが、1ホール目でヤングがバーディを奪って滑り込み、2ホール目で補欠の1番を競ったが4パットを叩いて出場権を取り損ねた。

画像: マックス・ホーマ(左)とリッキー・ファウラー(右)。オハイオ州で開催された全米オープン最終予選を戦ったが2人とも出場枠は得られなかった(写真は2024年の全英オープン 撮影/姉崎正)

マックス・ホーマ(左)とリッキー・ファウラー(右)。オハイオ州で開催された全米オープン最終予選を戦ったが2人とも出場枠は得られなかった(写真は2024年の全英オープン 撮影/姉崎正)

プレーオフ進出の前、彼は「36ホールバッグを担いでプレーしたのは大学のとき以来だから少し疲れました。まずまずのプレーができたけれど18番(36ホール目)でパットを外したのが痛かった。足は疲れたけれどプレーオフになったら最高」と語っていたが、昨年まで5年連続出場していた最高峰のメジャー出場の望みは叶わなかった。

ジョージア州アトランタの会場では17歳のアマチュア、メイソン・ハウエルが2ラウンド連続で9アンダー63をマークし通算18アンダーでトップ通過。ノーボギーの圧巻のプレーが話題だ。

@usopengolf post on X

x.com

17歳のハウエルに対しホーマはダブルスコアの34歳。勢いのある若者と悩み多きベテランの明暗が分かれた結果となった。ゴルフは難しい。

This article is a sponsored article by
''.