飛ばしはスウィングの基礎が詰まってる
ジュニアゴルファーになってから同世代と回るようになってから、負けたくない気持ち一心で練習をこなしていた。
「高校の時は伊澤さんや丸山、立山光広といった飛ばし屋がいたので、スコアだけじゃなく、飛距離も負けたくないと思っていましたね。何の意味もないのに四六時中、力一杯振ってました。
飛ばし屋はどのホールでも少しでも飛ばそうと思って、ちゃんと振っているんですよ。そのうえで技術的なところがあると思います」
誰にも負けたくないという、負けず嫌いのメンタリティによって、試合だけでなく練習から技術に磨きをかけた。さらに飛ばしの秘訣は「スウィングの基礎があってこそ」だと力を込めて語ってくれた。それは「上半身の使い方」にあるという。
「全身を使って球を打つためには、上半身の使い方が大切になるんです。具体的に言うと、トップからの切り返しの時に、下半身を先に回す中でワンテンポだけ上半身が回るのを遅らせるんです。この使い方はドライバーからアイアンまでショットの基礎になると考えています」
切り返しで上半身が下半身につられないように我慢させることでパワーが生まれる
ツアープロを見ると切り返しで爆発的に体を回転させてスウィングしているように映る。しかし実際に体に起こっていることは、下半身と上半身それぞれの回すタイミングを遅らせることで生まれる、体を捻った動きで作られるエネルギーによるものだ。
「感覚としては切り返しの時に下半身と一緒に上半身が回るのを我慢させるので、少しだけ上半身の筋肉が引っ張られます。その一瞬の我慢が飛距離を生むことにも繋がりますし、スウィングの基礎になるんです」（西川）
レッスンでも体の使い方について教えるそうだが、なかなか難しいという。そういう時に同時に説くのは「体を動かす順番」だという……
つづく
【取材協力／バーディ赤坂24】
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