
リッキー・ファウラー/1988年12月生まれ。米・カリフォルニア州アナハイム出身。2009年9月プロ転向。2012年ウェルズ・ファーゴ選手権で初優勝。PGAツアー6勝、ヨーロッパツアー2勝など通算10勝。母方の祖父、日系2世の田中豊さんからとったミドルネームは“ユタカ”

昨夏から秋にかけてテストを繰り返した結果、比較的フラットなライ角ポジションの顔が好みで、実際のショットにもマッチすることがわかった。33ポジションのネック調整を生かして、本人のコンディションやコースセッティングで変更している
クラブ契約はコブラでドライバーは今年発売のDSアダプトXのロフト10.5度を使用する。昨年までコブラのエアロジェットLSタイプを長く使い続けていたが、DSアダプトシリーズのテストで、スピードとミスへの寛容性のバランスが最も良かったXの投入を決めたという。このシリーズはネック調整によって33ポジションのロフトとライ角の調整が可能で、今シーズンの開幕当初はロフトを0.7度寝かせて、ライ角を1.7度フラットにしたA6ポジションでプレー、チャールズ・シュワブチャレンジではスタンダードポジションのA1に変更している。
このネック調整機能はリッキー本人も気に入っていて、クラブ担当とコンディションを見て調整しながら日々のプレーに臨んでいるそうだ。
ドライバーのシャフトはディアマナWB、80グラム台のフレックスTXを挿す。

画像左のミニドライバーはロフト13.5度。ティーショットでも活用し300ヤード前後の飛距離。画像右の5Wは市販品にはないソールのプロト
ドライバーの次番手として入れるのが、テーラーメイドのバーナー ミニドライバー カッパーの13.5度。今年の序盤はコブラの未公表のミニドライバーを使用していたが、今はコースによってバーナー ミニドライバー カッパーと併用している。3W替わりにミニドライバーを使用し、ティーショットはもちろん、パー5の2打目でも頻繁に使っている。FWはコブラLTDx LSプロトの5Wが1本。

一昨年のアイアンテストでマッスルバックのモデルも試したうえで、このツアーキャビティタイプを選定。ヘッド形状、打感、操作性、寛容性のすべてにおいて満足している
アイアン(4I〜PW)は、コブラのキング ツアー アイアン。アイアンショットが得意なファウラーだが、マッスルバックではなく、寛容性も加味したキャビティタイプを選んでいる。

頻繁に使う52度と56度は操作性重視のVグラインド。56度はトウ側のトレーリングエッジ側を削り込み、丸みを持たせたソール形状に仕上げている
ウェッジはコブラ スネークバイトが2本。54度を52度に、58度を56度に調整している。もう1本はクリーブランドのニューウェッジ、RTZの60度。

今年に入って他選手も続々と使い始めているモデルだが、リッキーは昨年からの使用。以前使用していたパターが定着していたので、このモデルへの変更は当時話題を呼んだ
パターはLABゴルフのDF3。昨年のZOZOチャンピオンシップでも、この独特な形状のパターを使用してギアマニアの話題になった。フェースの開閉が少ないオートマチックさが気に入っていて、今やエースパターとして使っている。

今年からかつて使用していたタイトリストのプロV1にスイッチした。幼少期から愛着があるボールだという
各試合会場での人気は相変わらず絶大で、サインのリクエストで長蛇の列をなす選手の一人。復活優勝を皆が待ち望んでいる。
R・ファウラーの最新クラブセッティング
1W/コブラ DSアダプト X(10.5度)・三菱ケミカル ディアマナ WB(63TX)
1W/テーラーメイド バーナー ミニドライバー カッパー(13.5度)・三菱ケミカル ディアマナ WB(63TX)
5W/コブラ LTDx LS プロト(9度)・USTマミヤ リンクM40Xホワイト(85TX)
4I~PW/コブラ キングツアー アイアン・KBS Cテーパー 125(S+)
GW・AW/コブラ スネークバイト ウェッジ(54→52度、58→56度)・ダイナミックゴールド EX ツアーイシュー(S400)
SW/クリーブランド RTZ ウェッジ・ダイナミックゴールド EX ツアーイシュー(S400)
BALL/タイトリスト プロV1
※スペックは編集部調べ
※ウェッジのロフトは54→52度、58→56度に調整
撮影/Blue Sky Photos