Spiderシリーズは、2008年の初代モデル以来、PGAツアーや国内外のトッププロたちの勝利に貢献してきた名器。その伝統と実績に革新を加えた最新2モデルは、それぞれ異なる特徴を持ち、あらゆるタイプのゴルファーに応えるラインナップとなっている。
『Spider ZT』ゼロトルクで安定性を極める
注目を集めているのが、新開発のゼロトルク設計を搭載した『Spider ZT』。シャフトの取り付け位置をフェース中心寄りに設計することで、ストローク時のフェース回転を抑え、より“まっすぐ打つ”感覚をサポートする。
さらに、ステンレスとアルミを組み合わせたマルチマテリアル構造により、重量配分と大慣性モーメントを実現。パットの再現性・安定性を両立させていて、打点が多少ブレても方向性と転がりに影響しにくい“寛容性の高い”パターに仕上がっている。

Spider ZT
また、新たに再設計された「トゥルーパスアライメント」はSpiderパター登場期から受け継がれるテクノロジーの1つ。このZTパターのフェース上部には、ゴルフボールの幅と同じ幅の綿密にミルド加工された細いラインを施し、正確にボールをセットできる仕様になっているのも特徴だ。
あらゆるタイプのゴルファーに対応するため、シャフトの長さも種類も豊富。スタンダードレングス(33/34 インチ)、カウンターバランス(中尺36/38 インチ)、ロングレングス(長尺46 インチ)をラインナップ。それぞれの長さに合わせた重量にすることで、安定感と再現性が向上する。
価格(すべて税込)
⚫︎スタンダード/6万6000円
⚫︎カウンターバランス/7万1500円
⚫︎ロング/7万7000円
『Spider TOUR X』PGAツアー仕様のシャープな操作性
一方の『Spider TOUR X』は、プロレベルの操作性とコンパクトなヘッド形状を追求したツアー系モデル。従来のSpiderらしい安定感を保ちつつ、よりフィーリング重視・意図的なストロークを求める上級者向けに設計されている。

Spider TOUR X 。PVD加工した「ガンメタル」、引き締まった印象を与える「ブラック」の2色展開
TOUR Xはすでに、スコッティ・シェフラーやローリー・マキロイ、ネリー・コルダなどのツアープロによって使用されており、勝利へと導いている。その数、通算20勝。トゥルーパスアライメントや振動吸収材「HYBRAR ECHO」を搭載し、パッティングラインをイメージのしやすさ、打感の良さを実現。プロからの信頼も厚く、実践派ゴルファーには注目の一本になりそうだ。

スコッティ・シェフラー使用『Spider TOUR X CRANK NECK』
ボールをつかまえやすいオーソドックスなクランクネック

ローリー・マキロイ使用『Spider TOUR X SMALL SLANT』
水平に振りやすくプッシュミスを抑えるスモールスラント

ネリー・コルダ使用『Spider TOUR X CRANK NECK』
オーソドックスなクランクネックにブラックカラーが構えやすい
価格(すべて税込)
⚫︎ガンメタル(GUNMETAL)/4万6200円
⚫︎ブラック(BLACK)/4万6200円
※プロ使用スペックは、リリース発表時
テーラーメイドのSpiderシリーズの新章が、ゼロトルクとツアーフィットという異なるアプローチで始まった。「安定のZT」「操作性のTOUR X」と棲み分けは明快。どちらも“買い”の一本だ。