6月13日から3日間、茨城県のスターツ笠間ゴルフ倶楽部で開催される国内シニアツアー第4戦「スターツシニアゴルフトーナメント」。その練習日、あいにくの雨の中、誰もいない練習場でレインウェアを着て黙々と打ち込むプロを発見。今大会のディフェンディングチャンピオンであり、第3戦「すまいだーずカップ」の優勝者でもある宮本勝昌だ。
画像: 「毎週優勝したいし、優勝できないとハッピーじゃない」と宮本は話す

「毎週優勝したいし、優勝できないとハッピーじゃない」と宮本は話す

先週のすまいーだカップは全米プロシニアから帰国直後での優勝。普通ならこんな雨の中、練習するよりは休養に充てそうなものだが……。練習終わりの本人に話を聞いた。

「今日はもともと他のコースで知り合いとラウンドの予定があって向かっていたんです。途中で雨だから中止という連絡が入ったんですけど、家を出てしまっていたので練習に来ました」

どちらにしても休むつもりはなかったようだが、なぜそこまで体力があるのか? 疲労は溜まっていないのか?

「先週も疲れてないのかとか、時差ボケは大丈夫とか聞かれましたけど、僕はそこは気にしないんです。言われてみれば体が重かったなとか、夜はなかなか寝れないとかあるんですけど、試合中さえ起きていればなんとかなるんで(笑)」

冗談か本気かわからない返答だが、本人はいたって本気のようで、スタートしてしまえば集中力が増すから疲れも眠気も感じなくなり、睡眠が足りなかったらラウンド後に仮眠したりすればいいという考えのようだ。

画像: 雨の火曜日に誰もいない練習場で打ち込む宮本

雨の火曜日に誰もいない練習場で打ち込む宮本

それにしても雨の中で練習するとはどこまでストイックなのか……。

「先週はたまたま勝てましたけど、今年はずっとショットの感覚が悪くてゴルフが下手になっている気がしていて、なんとかヒントを掴みたいと思っているので。今日の予定がなくなって暇だったし(笑)」

また謙遜しながら飄々と答えるが、根底には宮本がいつも言う『毎試合優勝したいと思って望んでいる』という信念がある。

「今はレギュラーツアーに出ても予選通過できるかどうかという感じなので、僕はもうレギュラーツアーに出たいと思わないんです。きっと藤田さんとかはレギュラーツアーも出て、厳しい環境で戦うことで自分を高めようとするタイプ。でも僕は出る以上は優勝争いしたいから、レギュラーではなくシニアツアーが僕の居場所で、毎試合優勝したいし、優勝争いがしたい。上手くいかなかったときや競り負けたときは本当に悔しくて、優勝できたときしか本当にハッピーな気持ちになれないんです」

徹底的に優勝にこだわる宮本の今週の戦いぶりに注目だが、宮本本人の今週の注目ポイントは“解説者”だと言う。

「今週はなんといっても中嶋常幸さんと小笠原(亘)アナウンサーの“マスターズ解説コンビ”ですよ。2人の掛け合いでシニアツアーを盛り上げてくれると思います」

初日の6月13日は、10時40分に1番ティーから、倉本昌弘、深堀圭一郎と同組でスタート。宮本が注目する“テレビ放送”はBS-TBSにて6月15日(日)16:00~17:30の予定だ。

文/重富由美子
写真/岡沢裕行

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