「最近、ACNツアーで“木の棒”を持って歩いているプロが多いよね」「あれって何のため? 新しい練習器具?」「素振りバットっぽいけど……?」など、ゴルフ編集者の間でささやかれ始めている、この“木の棒”の謎。その謎に迫るべく、プロに話を聞いた。

今回、“木の棒”とは全く関係のない仕事でACNツアーに行ったが、どうも気になることがあった。それは、多くのプロのキャディバッグの中に謎の木の棒が刺さっているからだ。

ほかの取材を続けながらも、「一体あれはなんだ、名前も刻印してあるし、木目調のナチュラル感がいい、しかも映える! うわーみんな持ってる! マジ気になる~。よくあるスウィングバッドかと思いきや、なんだか趣が違う。もう! これは聞くしかない!」。

ということで、近づいてよくよく見てみると、木の両側には「面」がついていて、1~5と「重さ」らしき表記が刻印されている。そして、なんと、持ち手にはグリップも装着されているようだ! 

プロに話を聞いてみると、実は、プロたちの“スウィング準備”に欠かせない秘密兵器のようだった。

正体は“フェース(面)付きスウィングバット”

木の棒がブンブンなるくらい振り回していた、飛ばし屋の新村駿プロに話を聞いた。

画像: 新村駿プロ

新村駿プロ

「ぼくが使い始めたのは関西オープンあたりからで、以来、ラウンド前のウォーミングアップに欠かせない存在になっています。僕が使っているのは1~4まであるうちの3番。少し軽めのモデルを使っていて、朝はこれでウォーミングアップをしています。ヘッドスピード50m/sくらい出すのを目安にマン振りしています」

画像: この棒なしでは一日は始まりません!

この棒なしでは一日は始まりません!

重い棒をフルスウィングして身体を目覚めさせることで、本番のドライバーショットで「思いっきり振れる感覚が残る」のがポイントだそう。

「また、面があることで、素振りをすると風の抵抗を感じます。これは丸いスウィングバットにはない特徴ですね。棒なんだけど、クラブを振っている感覚に近いのが気に入っているところです」

この“木の棒”はスウィングだけでなく、柔軟運動にも使えるのも魅力のひとつ。肩に担いで上半身をひねったり、腰を回すストレッチに取り入れたりと、可動域を広げる準備運動にも活用できるという。新村プロも「振る前に肩や体幹を回す時にも使ってます。スウィングだけじゃなく、全身の動きを整えるのにもいい」と話します。

画像: 棒を背中に回し、左右に体をひねる柔軟体操

棒を背中に回し、左右に体をひねる柔軟体操

村上拓海プロ「面を意識しています」

画像: 村上拓海プロ

村上拓海プロ

「重さは2番を使用しています。重めなので、ゆっくり素振りから始めて、体をしっかりほぐしています。また、この棒のいいところは、面があること。僕はダウンスウィングでフェース面が開いておりてくることがあるので、ハーフウェイダウンのところで面がスクエアになっているかどうかもチェックしながら振っていますね。すごく優秀な練習器具だから、最近のお気に入りです」

画像: 切り返しからダウンスウィングでの”面”を意識しています

切り返しからダウンスウィングでの”面”を意識しています

大嶋宝プロ「ゆっくり振って体を伸ばしています」

画像: 大嶋宝プロ

大嶋宝プロ

「名前の『宝』を漢字で刻印してもらいました(笑)。まだいただいたばかりなんですが、朝のストレッチによく使っています。重さがちょうどいいので、ゆっくり振って体が伸びてくれるのがいいですね」

画像: 重みを活かしてゆっくり振ってストレッチしています

重みを活かしてゆっくり振ってストレッチしています

金岡奎吾プロ「これめちゃくちゃいいです」

画像: 金岡奎吾プロ

金岡奎吾プロ

「この練習器具、重さといい、長さといい、面があるところといい、すべてにおいてかなり気に入っています。体が固まっている朝はゆっくりじっくりスウイングを確認しながら素振りをし、上半身をほぐしています。スウイングバットもいいですが、僕はこっちのほうが好きです。グリップもさしてあるので、クラブのように思いっきり振って飛ばしの意識もしています」

画像: 最近のお気に入りです

最近のお気に入りです

ただのバットに見えて、実はフェース感覚・空気抵抗・スピード感・柔軟性すべてを養える万能アイテム。それがACNツアーで話題の“木の棒”。

プロが信頼を寄せる秘密練習道具、残念ながら一般発売はしていないとのこと。しかし、いつかアマチュアも購入できるようになるかもしれない……⁉ もしその時が来たら、ぜひ使ってみたい逸品だ。

写真:有原裕晶

エリートグリップが開発した「ソリッドウッド」を4名にプレゼント!
(2025年7月12日〆)

画像: 左から4番~1番の順に重くなっていく(提供:株式会社エリートグリップ)

左から4番~1番の順に重くなっていく(提供:株式会社エリートグリップ)

※1番~4番をお選びいただき、ご応募ください。
※1番→4番にかけて重量が軽くなります(記事内写真参照)。
※発送は、専用の化粧箱に入れての発送となります。
※納品次第の発送となります。(1か月程度)
※7月中旬以降の発送となります。
※天然木を使用しているため、全ての木目や重さは異なります。

番手長さ横幅厚さ重さ
1番45.3インチ65mm33㎜675g
2番45.3インチ55㎜33㎜665g
3番45.3インチ45㎜33㎜540g
4番45.3インチ40㎜23㎜400g
スペック一覧(重さは目安)
画像: golfdigest-campaign.spiral-site.com
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