今年の夏も猛暑になることは間違いなし! 暑い時期のグリーンコンディション対策として、パターのことも考えたほうがいい、とギアオタクでフィッターの小倉勇人は語る。
画像: 真夏のグリーン対策、どうすればいい?(写真はイメージ)

真夏のグリーン対策、どうすればいい?(写真はイメージ)

複数のパターを用意しておきたい

クラブフィッター小倉です。今回は、真夏のグリーン対策についてです。ここ1~2年の夏は、体温近くまで気温が高まる猛暑が続いており、今年の夏も確実に暑くなりそうです。そんな高い気温になるとダメージを受けてしまうのがゴルフ場のグリーンです。

芝が高い気温でダメージを受けてしまい、昨年は多くのゴルフ場で大きな被害が出ていたように思います。今年は、その経験を活かし、ゴルフ場もしっかりと対策をしているはずです。それでもどうしても避けられない部分は出てしまうでしょう。

本来というか、従来の適度な暑さであれば芝は元気に育ちますので、短く刈り揃え、適度な速さのグリーンを作りやすいのですが、こうも暑いとそうはいかないでしょう。あまり短く刈ってしまうとダメージが深刻化してしまいます。そのため、真夏は、あまり刈り込まない”重め”のグリーンが増えてくると予想しています。ですが立地的に避暑地などの気温が低めのゴルフ場はその限りではないので、コースによってかなりグリーンのコンディションに差が生じます。先週行ったゴルフ場は、8.5フィートだったのに、今日のゴルフ場は11フィートなんてこともありそうです。

こういった状況ですとパッティングの調子を保つのは非常に難しくなります。プレー前に練習グリーンでじっくりと練習ができれば、多少はアジャストできるとは思いますが、パターのフィーリングというのは、割と体に染みついているものなので、頭では分かっているのに、ショートする、もしくは大オーバーなんてことが起きやすくなります。

私は特にフィーリングを引きずるタイプなので、これらの問題を緩和するために、いつもパターは複数本バッグに入れるようにしています。エースのパターの他に、エースより”飛ばない”パターと”飛ぶ”パターを用意しておき、グリーンに応じて使い分けることで、より自分のフィーリングを変えなくても済むようにしています。

私の場合、あれこれ試したパターを手元に残しているので、3本用意していますが、2本でも効果は大きいです。グリーンのスピードの対応はもちろん、エースパターのフィーリングを守りやすくなりますし、エースパターの調子が悪い時の気分転換にもなります。

もちろん1本で対応したほうがやりやすいと考えるゴルファーは、それでも良いと思います。メンバーコースを持っていて同じコースを何度もプレーするゴルファーは、そのほうが良いかもしれません。ですが、毎回違うコースをプレーするゴルファーであれば、グリーンの状況が変わるのですから、複数のパターを使い分けたほうが距離感は作りやすい、と私は思います。

This article is a sponsored article by
''.