
今週開催のダブルス戦「ダウ選手権」では姉妹タッグで出場(24年撮影/岡沢裕行)
まず飛び出したのは岩井明愛選手でした。ツインズ揃っての初戦は予選落ちを喫する悔しいスタートでしたが、迎えたホンダLPGAタイランドで大爆発。4日間トータル27アンダーというとんでもないスコアで2位に入ったのです。
さらに、4月のJMイーグルLA選手権でも20アンダーと爆発して2位。惜しくも勝利には手が届いていませんが、岩井ツインズの実力が米女子ツアーでも十分に通用することを示してみせました。
それに対して、開幕から7戦は予選落ちが2度でトップ10入りがなしと、やや静かな出足だった(とはいえ国内女子ツアー開幕戦・ダイキンオーキッドレディスでは勝利を収めているわけですが)岩井千怜選手ですが、5月のメキシコリビエラマヤオープンで見事優勝。
さらに、先週開催された女子メジャー3戦目・KPMG全米女子プロ選手権でも4位タイに入る活躍を見せました。
現在千怜選手はポイントレースで16位。明愛選手は32位につけています。明愛選手の場合、2位に入ったホンダLPGAタイランドが推薦出場だったため『優勝以外はポイントゼロ』という規定によりポイント加算されていないのですが、それでも好位置と言っていいでしょう。
米女子ツアーにおける出場優先順位1位のカテゴリーは、「ポイント上位80名」。フルシード獲得に向けて、視界は良好です。
さて、ルーキーながら初優勝を果たし、メジャーでも優勝争いを繰り広げた千怜選手。さらに、2位に2度入る爆発力でいつ優勝してもおかしくない明愛選手。ふたりはもちろん米女子ツアーのルーキー・オブ・ザ・イヤーの対象者ですが、これだけの実績をもってしてもそのランキングの1位、2位ではなく、実は3位と4位です。
米女子ツアーが好きな方ならご存知の通り、ルーキーランクの1位は竹田麗央選手で、2位は山下美夢有選手。昨年の国内ツアーのランキングか? と一瞬錯覚するような並びとなっているのです(ちなみに、馬場咲希選手も同ランキングの8位にランクインしています)。
さて、そんな岩井ツインズですが、今週開催のダブルス戦「ダウ選手権」では姉妹タッグで出場します。ツアーで唯一のダブルス戦で、上り調子のツインズはどんなプレーを見せてくれるのでしょうか。
明愛選手の米ツアー初優勝、千怜選手の2勝目が同時に達成される。そんな可能性も大いに期待できるのではないでしょうか。
吉田優利&馬場咲希選手ペア、山下美夢有&竹田麗央選手の最強ルーキーペア、渋野日向子&勝みなみ選手の黄金世代ペアなど、日本人同士のチームが数多く結成されるのも見どころです。