ポイントレースも佳境を迎え、いよいよシーズン終盤が見えてきたPGAツアー。今週は、ミシガン州デトロイトGCを舞台に「ロケットクラシック」が開催される。本大会を配信するU-NEXTが丸山茂樹プロとの名コンビでお馴染み・杉ちゃんこと杉澤伸章キャディに見どころを詳しく聞き「みんなのゴルフダイジェスト」に寄稿してくれた。大会の注目ポイントをおさらいしよう!
画像: 今季PGAツアーを主戦場とする日本人選手5人が集結!

今季PGAツアーを主戦場とする日本人選手5人が集結!

今大会は、長らく待ち望まれた日本人選手5人の集結が実現するのである。そんなロケットクラシックの舞台となるのは、ドナルド・ロス設計によるデトロイトGC。

本コースを設計したドナルド・ロスは、元プロゴルファーでありながら、名コース設計家としてもその名を馳せている。

画像: No.11・233Y・P3。スコアが伸ばしやすいコースにあって、このホールだけ難易度が高い(PHOTO/Getty Images)

No.11・233Y・P3。スコアが伸ばしやすいコースにあって、このホールだけ難易度が高い(PHOTO/Getty Images)

「本コースを設計したドナルド・ロスは413コースの名門コースを作り上げた人です。特に、“パインハーストNo.2”が有名。このコースは昨年の全米オープンの開催地なので、記憶に新しい人も多いのではないでしょうか。
 
デトロイトGCは、ツアー屈指の平坦なコースであり、ラフも短く、攻めやすいコースです。グリーン周りを外してもリカバリーが容易なため、アグレッシブなプレーが求められます。ただ、ターゲットを狙いすぎて淡白なマネジメントになりやすいので要注意です。アグレッシブなプレーが増えるため、ドライバーショットやアイアンショットでピンを絡めるスーパーショットなどが見られるのではないかと思います。
 
正直、デトロイトGCは大きな特徴を持っていないコースですが、それもある意味特徴だと思います(笑)。しかしそんなコースの中でも2つのホールにぜひ注目してもらいたいです。一つ目は11番ホールのパー3です。スコアが伸びやすいというこのコースの中で、毎年この11番ホールだけが平均スコアが落ちやすくなっています。油断せず、丁寧に攻めていくことを忘れないようにしたいですね。二つ目は、14番ホールのパー5です。ここがラストスパートをかけるポイントになってくるホールなので、このホールでイーグルが取れるかが、勝利への道を左右させると思います」

ロケットクラシックでは、3日目にビッグスコアを出す選手が優勝する傾向がある。

「この大会の過去優勝者を見ると、大会3日目にビッグスコアを出した選手ばかりなんですね。この3日目というのは、予選通過のプレッシャーから解放され、順位変動が激しく、ムービングサタデーと呼ばれています。そんなムービングサタデーにどこまでスコアを伸ばせるかが、最終日の順位を大きく左右します。この大会は3日目にぜひ注目して見ると面白いと思います」

注目はバーディアベレージが高い選手

今回は特にバーディアベレージが高い選手に注目だ。

画像: 左からセップ・ストラカ、スコッティ・シェフラー、ジャスティン・トーマス(撮影/岩本芳弘)

左からセップ・ストラカ、スコッティ・シェフラー、ジャスティン・トーマス(撮影/岩本芳弘)

「海外勢の注目選手は3名います。ずばり、ジャスティン・トーマス、セップ・ストラカ、スコッティ・シェフラーです。この3人は今シーズンのバーディアベレージランキングのトップ3の選手になります。この大会のようなバーディ合戦で彼らはこの力を発揮してくると思うので、優勝候補間違いなしですね」

とはいえ、今大会で最も注目すべきは、何と言っても5人の日本人選手が集結したことだろう。松山英樹プロ、久常涼プロ、星野陸也プロ、金谷拓実プロ、大西魁斗プロの日本人選手が5人揃って出場する。

画像: 松山英樹も参戦(写真は25年全米オープン、撮影/岩本芳弘)

松山英樹も参戦(写真は25年全米オープン、撮影/岩本芳弘)

「日本人選手5人全員が揃うことは本当に久しぶりですね。1月のソニーオープンとファーマーズ・インシュランス・オープンに続き、今シーズン3度目になります。年間でも5回あるかないかの貴重な機会だと思います。選手にとっても、日本人選手がこんなにも出場していることは誇らしいですし、お互いがいい刺激になるはずです。シーズン終盤のこの大会でこうして5人揃ったことも何かの縁なのではないかなと感じますね。
 
松山選手の調子については正直少し心配する部分もありましたが、あくまでも彼の目標はメジャー優勝と年間チャンピオンだと思います。なので、そこに向けてこの大会が良い調整の機会となることを期待しています。彼にとって納得ができるゴルフにしてほしいと思います。
 
そのほかの4選手は、シーズン終盤に向けてシード権獲得やランキング上位を目指し、それぞれの目標に向けて結果を出すためのゴルフをすると考えられます。特に久常選手については、50位以内に入って、来年こそはシグネチャーイベント全試合に出場することを期待しています」

今回は日本人選手の中でも、星野陸也選手に注目だ。

画像: バーディアベレージが高い星野陸也にも注目だ!(写真は24年ソニーオープン・イン・ハワイ、撮影/岩本芳弘)

バーディアベレージが高い星野陸也にも注目だ!(写真は24年ソニーオープン・イン・ハワイ、撮影/岩本芳弘)

「星野選手は、他の日本人選手と比べるとバーディアベレージが高く、スコアアベレージも良いんです。なので、この大会との相性は良いはず。ゴルフの状態自体も悪くないので、伸び伸びと勝負できるこの大会では、強みを上手に活かして攻められるのではないかと思います。ぜひ注目して見てください!」

今季のPGAツアーも上がり3ホールに突入している。ロケットクラシックで、新たなスターが誕生するのか。5人の日本人選手の活躍にも注目したい。

U-NEXT 木村真希

00:34のリコ・ホーイの直ドラ、なんで止まるの?【PGAツアー公式Xより】

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デトロイトGCを設計したドナルド・ロスとは?

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