タイガー、松山英樹が長く愛用し、世界中のゴルファーから憧れられるパターブランドの魅力を追いかけるシリーズ。第75回は弾痕で飾られたバックフェースが特徴的な「009 ツアープロトタイプ」をお届け!

弾痕で飾られたバックフェース

画像: 009 ツアープロトタイプ/黒いボディに、白と赤の刻印がクールに決まる、カーボンスチールの009。ブレットホールはデザイン面だけではなく、バランスの細かな調整としても重要な役割を担っている。「当時、ブレットホールの入ったパターを見たことがなかったので、そこに惹かれて購入しました」という、オーナー自慢の一本。浅いミーリング痕の入ったフェースに、うっすらと錆が出始めているが、それもまた趣がある

009 ツアープロトタイプ/黒いボディに、白と赤の刻印がクールに決まる、カーボンスチールの009。ブレットホールはデザイン面だけではなく、バランスの細かな調整としても重要な役割を担っている。「当時、ブレットホールの入ったパターを見たことがなかったので、そこに惹かれて購入しました」という、オーナー自慢の一本。浅いミーリング痕の入ったフェースに、うっすらと錆が出始めているが、それもまた趣がある

07年に製作された、ブラッシュドブラック仕上げの009ツアープロトタイプである。

ブラッシュドブラック仕上げは、同じ黒色でも、ブラックオキサイト仕上げ(いわゆるガンブルー仕上げ)に比べて光沢感が少ないのが特徴。ブラックオキサイト同様、錆が発生しやすい処理で、このパターも20年近い時を経て、フェースにうっすらと錆の兆しが感じられる。

注目すべきは、やはりバックフェースに刻まれたブレットホール(Bullet Hole=弾痕)であろう。

ブレットホールは00年代後半の一時期にのみ施された装飾で、それ以前、以降のパターには見られない。ちなみに、これは機械によって開けられた穴ではなく、ひとつひとつ手作業で打たれたものである。短命だった理由は明らかにされていないが、そこにかけられる多大な労力が、それを終わらせたのかもしれない。

その名はやや物騒な気もする。しかし、こんな美しい弾痕の入ったパターなら、穏やかな気持ちで眺められそうである。

PHOTO/Takanori Miki
THANKS/スコッティキャメロン ゴルフギャラリージャパン

※週刊ゴルフダイジェスト6月24日号「キャメロンマニア宣言」より

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