PXG『Black Ops Ultra-Lite ドライバー』は「右にいく弾道を修正したいと考えているプレーヤーに使って欲しいモデル」（小島プロ）【ガチ試打計測・動画あり】

PXG「Black Ops Ultra-Lite ドライバー」の試打動画をチェック!

PXG『Black Ops Ultra-Lite ドライバー』の特徴は、最適化されたシングルリアウェイトポートにより、低く深い重心位置と大きいMOI（慣性モーメント）を実現。高打ち出しでスウィングスピードが遅めのプレーヤーにも最適な軽量ヘッドデザインとなっている。ロフト展開は10.5度と11.5度で今回は10.5度を試打する。使用するボールはタイトリスト「PRO V1」。

癸生川プロの見た目の印象は「そんなに左を向いていないんだね。ヘッドが大きいからやさしそうに見える」と第一印象。早速試打を開始。

■HS42m/s前後で打ってみる

【トラックマン4のデータ】
クラブスピード●43.3m/s
ボール初速●64.7m/s
打ち出し角●12.9度
スピン量●2783rpm
降下角●40.8度
キャリー●218.3Y
飛距離●236.7Y
打ち出し方向●1.7度左
スピンアクシス●6.1度左
SIDE●17.9Y左
　
【GCクワッドのデータ】
Hインパクト●2ミリトウ
Vインパクト●0ミリ高

まず打感や弾道を見ての二人の感想から。

癸生川：　つかまるね。見た目よりもつかまるな。

小島：　ノーマルのモデル（PXG『Black Ops ドライバ―』）よりも、さらにつかまるという印象はある？

癸生川：　あるね。

■小島プロのデータ分析

クラブスピードに対するボールスピードの割合は悪くないです。打ち出し角が12.9度でスピン量が2783rpm、これも悪くないんです。ただ、打球は左に1.7度飛び出して、そこからさらに左に6.1度傾いて、17.9ヤード左に着弾しています。ちょっとつかまり過ぎている印象もありますね。これを見ると、明らかに遅いほうがいいと思います。HS40m/sを下回っていいと思いますね。

HS43m/sのスピードで打った球が予想外につかまったことで、次はグッと下げて、HS39m/s前後で試打をすることにした。

■HS39m/s前後で打ってみる

【トラックマン4のデータ】
クラブスピード●39.3m/s
ボール初速●58.5m/s
打ち出し角●11.9度
スピン量●2442rpm
降下角●32.8度
キャリー●196.2Y
飛距離●222.2Y
打ち出し方向●2.5度左
スピンアクシス●3.7度右
SIDE●6.7Y左
　
【GCクワッドのデータ】
Hインパクト●6ミリヒール
Vインパクト●2ミリ高

弾道を見ての二人の感想は。

癸生川：　これくらい（39m/s前後）の方が飛び方は良い見え方するな。

小島：　これ以上速いとつかまり過ぎちゃう感じがするね。シャフトを替えればいいんでしょうけどね。

癸生川：　もちろん、替えれば変わると思うけど。

小島：　そもそもロフトの設定が10.5度と11.5度という時点で、もうそこ（クラブスピードが速い層）が狙いじゃないんだよね。11.5度だともっと遅くてもいいかなっていう気がしますね。クラブスピード40m/sは下回ったほうが、つかまってちょっと強い球になると思います。

■小島プロのデータ分析

クラブスピードとボールスピードの割合はいいですね。つかまった球で落下の角度が32.8度というのは悪くないと思います。打ち出しが2.5度左に飛び出して、その後、右に3.7度傾いて、6.7ヤード左に着弾している、綺麗なフェードボールです。データからも、ちょっとスピードが遅めで、球をつかまえたいという人にマッチするのは明らかかなと思いますね。

結論

今回試打をしたPXG『Black Ops Ultra-Lite ドライバー』の特性と、お勧めしたいゴルファー層の選定結果に関しての二人の結論を聞いてみよう。

癸生川：　ひたすらつかまるヘッドということが言えるかなと思いますね。

小島：　シャフトの選択にもよると思いますけど、僕の印象としてはトラックマンのクラブスピードで40m/sを下回っているプレーヤーで、なおかつすごく右に行くことに悩んでいて、この右にいく弾道をなんとか修正したいと考えているプレーヤーに、ぜひ使って欲しいモデルかなと思います。

冒頭、PXG『Black Ops Ultra-Liteドライバ―』のセールスポイントは、高打ち出しでスウィングスピードが遅めのプレーヤーにも最適な軽量ヘッドであると紹介したが、今回のガチギアの試打によって、確かにスウィングスピードが遅めの人でも球がしっかりとつかまってくれるクラブであることが検証された。

みんなのゴルフダイジェストYouTube「みんゴル試打班ガチギアトラック」では、PXG『Black Ops Ultra-Lite ドライバ―』の特性の検証以外に、オフセンターヒットした時の許容性の高さなどの考察も行っているので、より詳しく知りたいという人は、そちらもぜひご視聴を。

▶▶▶PXG『Black Ops Ultra-Lite ドライバ―』の試打動画をチェック!

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