大きめヘッドと幅広ソール。
スピン性能はツアーモデル並み

こちらが7月4日に発売開始となったキャロウェイ「CB 12ウェッジ」。価格は2万7500円(税込)
ラージヘッド+キャビティバッグ、そして幅広ソールがもたらす安心感で人気を博した「CB ウェッジ」。それを最新技術でパワーアップしたのがキャロウェイの新作「CB 12ウェッジ」だ。

キャロウェイ「CB 12ウェッジ」(写真はロフト58度)
キャビティ構造の大きめのヘッドという特長は変えずに、スピン性能、構えやすさ、さまざまなライへの対応力がさらに向上しているという。
変更となった点を見ていくと、まずはフェース面。

ラージサイズのヘッドは、キャビティ構造で幅広ソール。「やさしさ」を具現化したヘッド形状だ
前作「CB ウェッジ」は溝がフェース全面に入っていたが、今作「CB 12ウェッジ」はスタンダードなスコアラインに変更された。ソール幅が広く、バウンスも12度(54度、56度は14度)と大きめなので、開いて使いたいというニーズは少なかったのだろうか。ラージサイズヘッドの安心感はそのままに、フェースの見え方はオーソドックスになり、構えやすくなったといえるだろう。

「OPUSウェッジ」と同じ溝を採用。スピン性能はツアーモデル並みだ
そして一番の注目は"溝"。フェースの溝には、ツアープロに人気のOPUSウェッジと同じ溝を採用(54度~60度)。ざらざらとしたフェース面は、深いやラフや湿った状況からでもしっかりスピンをかけてくれるだろう。
ウェッジの肝といえるソールはワイドで、トライレベルソールを彷彿とさせる面取りが施されている。ボールの多少手前から入っても芝の上を滑ってくれるので、ダフリやチャックリのミスを軽減してくれそうだ。バウンスは山型で、芝に刺さりにくく、見るからに抜けやすい形状となっている。

刺さりにくく、抜けやすい。幅広ソール+バウンスしっかりでバンカーでも使いやすい
どこがいい?どう使えばいい?
「CB 12ウェッジ」の実力をチェック!

佐々木勇プロがコースで「CB 12ウェッジ」をチェック!
やさしさを追求したヘッド形状にOPUSウェッジと同じ溝。ということは、ミスに強いのにスピンはかかりまくり? そんな期待を胸にさっそくコースにクラブを持ち込み試打を敢行。
試打するのは「CB 12ウェッジ」の50度、54度、58度。試打者はステディなプレーに定評のある佐々木勇プロだ。

佐々木勇プロによる試打風景
「たしかにヘッドが大きいですね。アマチュアをレッスンしていると小ぶりなヘッドが苦手な方が多いです。アプローチが得意、苦手にかかわらず、多くの方が安心できるサイズだと思います。さっそく打ってみましたが、スピン性能は想像以上です。フェースを開いて使わないなら上級者モデルと何ら変わりません。オーソドックスなピッチ&ランでもスピンの効いた低い球が簡単に打てますね」(佐々木プロ・以下同)

ヘッドが大きいので安心感は抜群
「キャビティ構造らしく、少しだけ弾くような感覚がありますが、芯のある気持ちのいい打感です。打音もいいですね。一番気にいったのがソール形状で、山型になっているだけでなく、リーディングエッジの部分が少し削られています。この効果でしょうか、ヘッドの抜けがすごくいいです。ヘッドが大きいのに、振り心地はとてもシャープです」

「ボール1個分くらい手前から入っても、しっかり滑ってボールを運んでくれます」(佐々木)
このウェッジの良さを生かすなら、アプローチの距離感はフェースの開閉ではなく、ロフトを変えることで合わせてほしいと佐々木プロ。
「『CB 12ウェッジ』はロフト50度から60度まで2度刻むでラインアップされています。50度・54度・58度、または52度・56度・60度と4度ピッチでそろえるのもよさそうですね。アプローチが苦手なら、まずは振り幅や力感は変えずにロフトを変えることで距離を打ち分けてみましょう」

パターでカップまで打つ力感で、ロフト50度、54度、56度で試打。一番手前のボールが58度。一番奥が50度。
やさしい顔して、ツアーレベルの激スピン。フェースを開かずロフトなりにシンプルに打って寄せたい。そんな方はキャロウェイ「CB12ウェッジ」、ぜひお試しあれ。