タイガー、松山英樹が長く愛用し、世界中のゴルファーから憧れられるパターブランドの魅力を追いかけるシリーズ。第76回はソールに「S.C.PERSONAL」と刻まれたレアなパターをお届け!
忍者に守られる銀色の天守閣

クラフツマン・プロトタイプ/1.5ラウンドネックが溶接で取り付けられた、SSS(ステンレススチール)のクラフツマン。「JAT」は、「Just a thought (ふと思いついたこと)」の略で、新しいアイデアが盛り込まれたパターに刻印される文字
フランジ部分に、チャッターバックと呼ばれる装飾が施された、SSSのクラフツマンである。
ソールに開けられたブレットホールは、重量を四隅に配分し、スイートエリアを広げる効果を求めたもの。これによって、クラシカルなデザインながら、打点のミスに対してシビア過ぎないヘッドに仕上げられている。
注目すべきは、ソールに刻まれた「S.C.PERSONAL」の文字である。つまり、このパターは、デザイナーであるキャメロン氏が実際に使っていたパーソナルモデルなのだ。それはとりもなおさず、こ
だわりの詰まった高いクオリティのパターであることの証明と言えるだろう。
ソールに併記された「JAT」の文字は、新しいアイデアを盛り込んだパターに刻印される。聞けば、忍者のキャラクター「ワサビ」のスタンプが押された最初の一本なのだとか。
さしずめ、このパターは忍者に守られる、銀色の天守閣といったところか。それは、まさにお宝のような一本であった。
PHOTO/Takanori Miki
THANKS/スコッティキャメロン ゴルフギャラリージャパン
※週刊ゴルフダイジェスト7月1日号「キャメロンマニア宣言」より