
今季1勝の竹田麗央は昨年8勝した日本の賞金額を超えている
先週の国内女子ツアー「アース・モンダミンカップ」で今季3勝目を挙げた佐久間朱莉選手の獲得賞金が早くも1億円を突破(1億1602万8200円)が話題となりました。
もちろん賞金ランキングはトップで、2位の神谷そら選手(今季獲得賞金6707万2000円)に圧倒的な差をつけています。
では、米女子ツアーで戦う日本人選手たちは、今季これまでにいくらの賞金を稼いでいるのでしょうか? 「米女子ツアー日本人賞金ランク」として、以下に発表しましょう。ちなみに、1ドルを144円で計算しています。
※賞金額のあとのカッコ内の数字は、米女子ツアーでの賞金ランク
●1位 西郷真央 195万9593ドル(3)2億8356万円
●2位 竹田麗央 193万4960ドル(4)2億7994万円
●3位 岩井千怜 118万1022ドル(13)1億7007万円
●4位 山下美夢有 94万3448ドル(17)1億3586万円
●5位 古江彩佳 69万9872ドル(28)1億124万円
●6位 岩井明愛 64万7525ドル(32)9324万円
●7位 渋野日向子 43万1971ドル(45)6220万円
●8位 畑岡奈紗 42万8989ドル(46)6177万円
●9位 勝みなみ 29万607ドル(59)4273万円
●10位 馬場咲希 26万9412ドル(61)3880万円
●11位 吉田優利 20万1750ドル(76)2905万円
●12位 笹生優花 8万760ドル(113)1163万円
●13位 西村優菜 7万7714ドル(116)1119万円
1位はメジャー王者・西郷真央選手。日本円にして2億8356万円をすでに稼ぎ出しています。なにしろメジャー・シェブロン選手権の優勝賞金が120万ドルというのがすごい。
そんな西郷真央選手と拮抗する193万ドル余り、日本円にして約2億7994万円を稼ぎ出しているのが、今季1勝、メジャーでも2位に入るなど大活躍の竹田麗央選手。
竹田選手といえば昨年の国内ツアーのマネークイーン。その賞金額は約2億6573万円でした。国内で32試合を戦い、8試合で優勝した賞金を超える額をすでに稼ぎ出していることがわかります。
同じく今季1勝の岩井千怜選手が118万1022ドルで3位。コンスタントに結果を残している山下美夢有選手が94万3448ドルで4位。ここまでが日本のマネー女王・佐久間朱莉選手を上回っています。山下選手は優勝がないのに国内3勝よりも賞金額で上を行くのは本当にすごいですよね。
そして、5位の古江彩佳選手は69万ドル余りで、日本円にすると約1億124万円なので、5名の“1億円プレーヤー”が誕生していることがわかります。まさに目も眩むような賞金額です。
日本のトップ選手たちがアメリカで高額賞金を手にしている背景に、米女子ツアーの賞金総額のアップがあります。
2025年の米女子ツアーの賞金総額は1億3100万ドル、約189億円(1ドル144円で計算)です。米女子ツアーの賞金総額は2021年から約90%増加するなど急上昇を続けており、2025年はLPGAの75年の歴史上、最高額を更新しています。
それに対して2025年の日本女子ツアーは44億3500万円と、約1/4の規模。世界中の若くて実力のある選手たちが、よりハイレベルな舞台、より稼げる舞台を目指して米女子ツアーを目指し、ツアー全体のレベルが上がることで魅力が高まり、さらに賞金額が増える好循環。
強い選手が海を渡り、巨額の賞金を手にする。さしずめ「令和のアメリカンドリーム」ともいうべき状況が、いまLPGAでは起きているのです。
シーズンはまだ折り返し地点。1年間が終わったとき、日本のトップ・オブ・トップたちはどれだけの賞金を稼いでいるのでしょうか?