女子ゴルフの今季国内ツアー第16戦「資生堂・JALレディスオープン」最終日が6日、横浜市の戸塚CC西Cで行われ、首位から出た木戸愛と永峰咲希が通算9アンダーでトップに並び、18番パー4を使用したプレーオフに突入。木戸は3ホール目でボギーをたたき、パーをセーブした永峰に敗れたものの、正規の18番でプレーオフ進出を決めた12メートルのバーディパットは今季のショット・オブ・ザ・イヤーの有力候補にあがりそうな1打だった。
画像: 最後まであきらめなかった木戸愛のミラクルパット。キャディもギャラリーも大興奮(撮影/姉崎正)

最後まであきらめなかった木戸愛のミラクルパット。キャディもギャラリーも大興奮(撮影/姉崎正)

最後の最後まであきらめなかった。木戸は首位の永峰に1打差で迎えた正規の18番。左奥から12メートルのスライスラインをカップの左淵から沈めた。入った瞬間はグリーン上にひざまずいて右手を何度も突き上げた。土壇場も土壇場、しかも普通には入りそうもない距離とラインを見事に読み切ってのプレーオフ進出。グリーンを取り囲む傾斜に陣取った大勢のギャラリーから嵐のような拍手が降り注いだ。

画像: 「入ったらいいなという想いがあった」(撮影/姉崎正)

「入ったらいいなという想いがあった」(撮影/姉崎正)

「12メートルくらいのスライスラインだった。入ったらいいなという思いはもちろんあったけど、まさか入ってくれるとは。最後まであきらめないでやっていると、ああいうこともあるというのも体感できた。本当にいいパットが決まってくれてプレーオフにつなげられたのは、次につながると思うので、次はしっかり優勝をつかめるように練習したい」

プレーオフは最初の2ホールがパーで分け、ピン位置が奥に切り替わって迎えた3ホール目は第2打をグリーン右奥に外した。アプローチが寄らずにボギーとし、2012年サマンサタバサレディース以来13年ぶりの優勝をつかむことはできなかった。

「(プレーオフ3ホール目の第2打は)8番アイアンがちょっと浮いてしまったので、しっかり練習して来週から頑張りたい。(2位は)悔しいですけど、来週も試合があるのでしっかり練習してチャレンジしたいです」

2023年には元プロレスラーの父・修さんが他界。昨オフには一念発起してレジェンド・ジャンボ尾崎の門をたたき、ここまで指導を受けてきた。

「ジャンボさんからは『最後は自分でつかんで乗り越えていかないと』という言葉をもらったので、しっかり乗り越えられるように頑張りたいです」

復活優勝はもう手を伸ばせば届くところまできている。

木戸愛のドレスアップ姿

昨年も優勝争い

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