「縦距離と方向性を重視したアイアン」
連載68回目は本試打企画の32回目に掲載されている「GOLF STUDIO BIGみぃー」の石川倫也さんがオススメするカスタムクラブをご紹介。今回はジャンバティスト10周年モデル 『JB10CBI JB10N(ブルークロス)』がオススメとのことで、以前の連載同様、キング・オブ・試打の堀越プロに試打してもらおう。
工房店主の石川さんがジャンバティスト「JB10CBI」の特徴を語る
「今回ご紹介するクラブはジャンバティストの10周年モデル『JB10CBI JB10N(ブルークロス)』です。このモデルは見てもらってわかるようにカスタムしやすいウェイト調整が可能なモデルで、1g、2g、3gの3種類のウェイトを装填できます。重心位置の調整や、ヘッドそのものの重量調整でシャフトを加工せずカスタマイズできる点も魅力の一つです。ウェイトをすべて軽くすると、7番で267gまで可能ですので、自身に合った重心やクラブバランスを探すことが出来ます」と石川さん。

ジャンバティスト「JB10CBI」ヘッドと、トゥルーテンパー「ダイナミックゴールドMID 115」の組み合わせ
「7番アイアンで32度と今では通常のロフト帯ですが、球を上がりやすくするように中調子の『ダイナミックゴールド MID 115 S200』を挿しています。通常のダイナミックゴールドと比べ、手元のまったり感がやや軽減され、インパクトにかけてヘッドが戻ってきてくれるような動きをしてくれます。自身が求める飛距離はもちろんですが、降下角も非常に大切ですので、距離を落さずに高さで止めてくれる組み合わせにしています。通常の『ダイナミックゴールド』がややきつく感じてきた方にとっても有効なシャフトです」と語った。
『JB10CBI JB10N(ブルークロス)』の印象を堀越プロに聞いた
まずは見た目について「ネックからリーディングエッジにかけての繋がりが綺麗なストレートネックです。ソールはV字のように段が付いていて、手前側にしっかりとバウンスがあることで鋭角に入りやすいプレーヤーでも刺さりにくく、後方が落ちていることで入射角が浅めのプレーヤーにも合うと思います。また高級感のある特徴的なバックフェースは、『3Dハニカム構造』という立体構造とのことで、打感や音の調整をされているそうです」。
「一般的なアイアンよりもやや重たく感じます。事前にいただいた資料によると、クラブバランスはD3.9とのことです。ヘッドが効いている感覚がありますので、スウィング中にヘッド位置が感じれそうですね。また重ためのセッティングは、振り切れる範囲であれば当たり負けしづらくなる効果も期待できます。そしてバックフェースにある3つのウェイトで自分好みのヘッド重量に変えられる点も、カスタマイズ性豊富で、様々なゴルファーに寄り添う姿勢が感じられました」と堀越プロ。

試打者/ほりこし・よしかず。試打経験から裏打ちされた豊富な知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる。キング・オブ・試打。クレアゴルフフィールド所属
ドライバ―でHS42m/sくらいの力感で試打を開始。
●キャリー/155Y
●降下角/49.4度
●打ち出し角/22.2度
●スピン量/6109rpm
※7番アイアン(32度)のデータ
「いつも通りに打つと、球も高く、飛距離も申し分ないですね。また球の高低を打ち分けた際にもバウンスが上手に働き、刺さることも弾かれることもなく綺麗に抜けてくれました。シャフトは『ダイナミックゴールド MID』が挿してあり、手元の粘りが軽やかになって万人に好まれそうなクセのないシャフトに感じます。打ち出し角とスピン量がより入りやすいので、長い番手でもしっかりキャリーが出てくれると思います。ヘッド重量も調整できますので、もっとシャープに振りたい方はウェイトを変えてその場で試せるので、オーダーメイドのような調整が可能な点も素晴らしいです」と語った。
総評

「打ち出し角も高く、弾道を操りたい方にもオススメですね」(堀越プロ)
「最初は重すぎるかなと思っていましたが、打ってみると慣れてきてクラブバランスも気にならなくなりました。バランスが重たいからといってハードヒッターやスウィングタイプで選ぶのではなく、先入観を持たずに試してみて欲しいと思います。そしてバックフェースの高級感や、打感や音、構えた時のイメージなど、自分の感覚を研ぎ澄ませてくれるような使い心地でした。ゴルフのレベルを問わず、是非試して頂きたいですね」と語った。
GOLF STUDIO BIGみぃー
今回紹介した石川さんの過去記事はこちら !
住所/岡山県岡山市北区青江1丁目13-8
営業時間/10:00~18:00
定休日/火曜日
電話番号/ 086-230-0300
THANKS/クレアゴルフフィールド