「ミネベアミツミレディス 北海道新聞カップ」の初日午前組でスコアを伸ばしたのは6アンダーで渡邉彩香、内田ことこ、ウー・チャイェン、5アンダーに泉田琴菜、入谷響、政田夢乃と続く。みんなのゴルフダイジェスト特派記者でプロゴルファーの中村修が現地からレポートお届け。

気温26.6度、湿度の少ない涼しい風が吹く、北海道の真駒内カントリークラブ空沼コース。先週までの猛暑から選手やキャディたちも体が楽だと話します。会場はややアップダウンのある丘陵コースで北海道らしい洋芝のフェアウェイとラフが選手を待ち受けます。

画像: 上々の滑り出しを決めた都玲華、政田夢乃、入谷響(左から)

上々の滑り出しを決めた都玲華、政田夢乃、入谷響(左から)

初日に注目したのは8時05分インコーススタートの地元札幌出身の政田夢乃、ルーキーで初優勝を飾っている入谷響、同じくルーキーの都玲華選手。多くギャラリーを引き移れてのラウンドについて歩きました。

政田選手は24年に20試合を戦いトップ10が5回と健闘しポイントランク57位。その後QTを9位で通過し参戦していますが今季は16試合に出場し予選落ち7回、トップ10フィニッシュもありません。その理由はトレーニングの成果もあって飛距離が伸びたものの、横のブレも増えて悔しいシーズンを過ごしていたといいます。

画像: 18番ホールは打ち上げで425ヤードと長い

18番ホールは打ち上げで425ヤードと長い

前半に11番パー5から3連続バーディを奪い、16番、17番でもバーディ。5アンダーでターンします。フェアウェイからでもラフからでもピンを差すアイアンショットでチャンスを作ると、5試合ぶりに戻したパターでしっかりとカップに沈めていました。

画像: 5試合ぶりに戻したエースパターで6つのバーディを奪った

5試合ぶりに戻したエースパターで6つのバーディを奪った

ラウンド後の囲み会見では「先週までショットがブレていたことで、考えることが多くなってしまっていた。シンプルに構えだけ気にして打とうとしていました」と話します。

高校の部活でプレーしていたという真駒内カントリーという、地元の大きな応援を背中に受けて「気合が空回りしないようにと思うくらい気合が入っていました」と67のプレーに手ごたえを感じた表情が印象的でした。明日以降も上位で戦えるようドライバーの調整をしたいと練習場へと向かいました。

3試合前の「ニチレイレディス」で初優勝を飾ったルーキーの入谷響選手は、11番パー5、13番、15番と3つのバーディでターンすると、後半も3バーディ1ボギーとスコアを伸ばし5アンダーの67でホールアウト。飛距離を生かしたプレーに北海道初上陸とは思えないプレーで暫定4位タイで終えています。

画像: 飛距離だけでなくバンカーショットもスキルアップしている

飛距離だけでなくバンカーショットもスキルアップしている

初優勝前の「ポイントを稼がなければ、抑えて抑えて。狙えるところでもパーを確実に」というゴルフから「思い切って振っていけるし狙って行けるようになった」と入谷らしいゴルフができるようになったと話します。グリーン周りの洋芝のアプローチには警戒しながら明日以降も優勝を目指します。

画像: しっかりと打てるパットで6つのバーディを奪う

しっかりと打てるパットで6つのバーディを奪う

最後にルーキーの都玲華選手。QTランク53位から10試合を戦い、リランキングで15位へとアップし中盤戦を戦います。今週は石井忍コーチとコンビを組んで4バーディ1ボギーの69でホールアウト。傾斜のあるライからの2打目でのスタンスの向きや、ボールの位置の確認など、コーチがキャディをしてくれたおかげで収穫があったと話します。

画像: 初日を69でプレーした都玲華

初日を69でプレーした都玲華

狭く見えるフェアウェイに打つこと、ピンを狙う怖さと戦いながらのプレーに見えましたが、1ショット、1パット毎に挑戦し、克服し、前に進んで行こうとする姿が印象的でした。同期の入谷響選手の活躍に「追いつけ、追い越せで自分もついて行きたい」と明日に向けて顔を上げます。

画像: 果敢にピンを攻めるショット力が魅力

果敢にピンを攻めるショット力が魅力

午後組はアマチュアの長澤愛羅選手が前半を6バーディノーボギーのプレーでターンし。鈴木愛、小祝さくら選手が4アンダーでスコアを伸ばしています。明日も現地からのレポートをお届けします。

写真/中村修

This article is a sponsored article by
''.