ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は、「やわらかい球のアプローチ」がテーマです。
画像: 「やわらかい球のアプローチ」で夏場はグリーンを攻略したい

「やわらかい球のアプローチ」で夏場はグリーンを攻略したい

特別なテクニックは必要ない

猛暑のこの時期、芝の成長が一年で最も早く、コースメンテナンスのスタッフがフル稼働しても、フェアウエイやラフの刈り込みが追いつかないゴルフ場も多い事と思います。

いつもは短く刈り込んであるグリーン周りの花道も、ラフに近い長さに伸びている。そんなケースにも遭遇する季節です。

こうなると、冬場のようにグリーン手前にワンクッションさせて転がし上げるという戦法が取れず、グリーンに直接落とすしかない、という状況が増える事になります。

こんな時に差が出るのが、グリーンにやわらかく落下して止めるアプローチが出来るかどうか。私の周りのゴルファーを見ていると、これに苦労している、苦手にしている人が多いようです。

その原因としては、
1・ せっかくロフトの多いウェッジを持っていてもミスを怖がって使おうとしない。
2・ フェースにボールが当たるかどうかに自信が持てず、腕や肩が硬直し、大きく、やわらかいスウィングが出来ない。
3・アプローチはボールを右に置いて打つもの、と思い込んでいる。

こうした理由から、「やわらかい球のアプローチ」を始めから放棄しているゴルファーの何と多いことでしょうか。高度なロブショットを打とう、と言ってるわけではありません。やっていただききたいのは、前述の3っのポイントだけ。

ロフトの大きいウエッジ(56度以上)で、大きくやわらかくスイング、ボールは左足寄りに置く。

これだけです。

そんなことか、と思われる方も多いかも知れませんが、これが出来ない、やろうとしない。そのためにグリーン周りでピンに寄せられる可能性を逸している。これはアベレージゴルファーだけではありません、シングルクラスの方でも多く見かけるのです。

これは本当にもったいない。そんな方々に試して頂きたいのが、ラフからのアプローチ練習です。フェアウエイの短く刈られたライだと、打点はシビアになりますが、ラフなら多少雑でも大丈夫。

ふだんアプローチで腕や肩が硬直しやすい人でも、スムーズに動きやすいでしょう。

10㌢以上も伸びているラフでは厳しいですが、3〜4㌢程度の浅いラフにボールを置き、ボールの前後10㌢くらいの芝を刈るようにスイング。自分のイメージより2倍くらい大きい振り幅で。

あえて余り詳しくは説明しませんが、気にしていただきたいのは、フィニッシュ時にフェースが左にかぶらず、上空を向いていること。これだけを注意しながら、芝を刈る動きを繰り返します。

バンカーショットの感覚にも似ていますね。フェースがかぶらなければ、クラブのロフトをキープでき、自然とやわらかく、高いボールが出るようになります。また、スピンをかけて止めるというより、ボールがゆっくり空中を飛んで、ソフトに着地する。そんなイメージです。

振り幅は倍ですが、距離は半分くらいに抑えるのが理想的です。大きなバックスイングを取ることが怖いという方も多いと思いますが、恐怖感は成功体験で克服するしかありません。

特別なテクニックが無くても、ボールの勢いを抑えて寄せる「フワッと上げて止まるアプローチ」。

これを手に入れたら、グリーン周りのショットはもちろん、グリーンを狙う攻略にも余裕が生まれ、ゴルフの幅が拡がる事と思います。ぜひチャレンジしていただけたらと、思います。

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