全国各地で相次ぐクマ被害。ゴルフ界にも大きな影響を及ぼしている。17日開幕の女子ツアー「明治安田レディス」はクマの目撃情報が発生し初日が中止となり、18日の2日目から20日の最終日まで無観客で開催することが決まった。

16日に熊が目撃され、大会コースがある富谷市の職員らが協議を行った(PHOTO/Getty Images)
杜の都仙台から約15キロ北に位置する仙台クラシックGC。16日のプロアマ大会で熊の目撃情報が発生し、プロアマ参加者、選手、関係者の安全確保のため、プロアマ大会が中止、17日は初日の競技が安全確保と今後の対応策を検討するため、中止となっていた。
コースがある富谷市のホームページでは4月にツキノワグマの目撃情報が報告されていた。
今大会ばかりではない。ゴルフ場はクマが生息する地域に多くあり、8月にはヒグマが多く生息する北海道で2試合開催されるため、今後のツアーに影響を及ぼす可能性がある。
「北海道mijiカップ」(8~10日)が行われる札幌国際CC島松Cでは2年前の6月ヒグマが目撃され、「ニトリレディス」(28~31日)が行われる北海道CC大沼Cでは15日に近郊のホテルで親子グマが目撃されたばかり。地域と大会が協力してクマ対策が必要になりそうだ。
一方、長野県の軽井沢で行われる「NEC軽井沢」は、8年前からクマを追い払う対策が行われ、クマの匂いや気配を感じとる能力に長けた「ベアドッグ」(猟犬)が大会を守っている。
ツアーと大会のクマ対策が急がれそうだ。