
インスタグラムなどSNSを通じた詐欺被害が増加しているインドネシアのゴルフ場。写真はビンタン島にあるリアビンタンGC。世界トップ100のゴルフ場にも選ばれるなど有名なコースだ
在インドネシア日本国大使館はこのほど、インスタグラムなどSNSを通じた詐欺被害が増加していると、注意喚起を促した。
ホームページの冒頭で、ゴルフ場予約の具体的な事例を取り上げている。その全文を紹介しよう。
〈ゴルフ場の予約を行うとインスタグラムを通じて連絡したところ、担当者とWhatsApp(注:会話やメッセージをやりとりできるアプリ)でやりとりを行うこととなった。QRコードを使用した事前支払いを要求され支払いを行った。支払い後、レスポンスが悪くなったためゴルフ場に電話をしたところ「WhatsApp経由での支払いは受け付けていない。インスタグラムはフェイクである」との回答あり。その後WhatsAppに返金を要求するも、対応がなされなかった。なお、当該ゴルフ場インスタグラムの正規アカウントでは、詐欺の注意喚起が行われている〉
いま、コンサートチケットや格安航空券などにも同様の手口が広がっている。航空券の例も紹介しておこう。〈インスタグラムにて日本行きの格安航空券の情報を得たため、連絡したところ担当者とWhatsAppでやり取りを行うこととなった。家族4人分のチケットを銀行送金にて支払った後に連絡が途絶えた、担当者からの連絡には航空会社のドメインが入っており、座席指定など航空会社が聞いてくる具体的な事項を照会されたため、見分けが困難であった〉
では詐欺にひっかからないようにするにはどうしたらいいのだろうか。
〈チケットや品物の販売を目的にしているSNSは特に注意が必要。インドネシアの場合、WhatsAppによるやり取りを誘導しているケースが多く、個人情報を確認された後に指定口座への振り込みを要求され、送金後に連絡が途絶える手口が多いという。身元の判らない人物との売買は避け、正規ルートによる購入を勧めます〉と、同大使館は伝えている。
日本でも多発しているSNSを使った詐欺行為がいまゴルフ分野にも波及している。いまはインターネットで簡単に予約ができるからこそ信頼できる予約サイトを利用した方が賢明だろう。特に海外でプレーする際は要注意だ。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年7月29日号「バック9」より