第153回全英オープンはスコッティ・シェフラーが2位に4打差をつけ貫禄の勝利を挙げて幕を閉じた。表彰式には可愛らしい珍入者が。1歳の愛息子ベネットくんが父を追いかけグリーンに続く丘をよちよちと上りながら何度も転ぶ微笑ましい姿があった。「大切なのは家族と信仰。ゴルフは3番目」というシェフラーに相応しいシーンに会場を訪れた大勢のギャラリーも笑顔に包まれた。

ロッカールームなどを公開! シェフラー優勝の舞台裏を公式YouTubeでチェック

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画像: セレモニー後のワンシーン。穏やかな笑顔がシェフラーの大事なものが何かを物語る(撮影/姉崎正)

セレモニー後のワンシーン。穏やかな笑顔がシェフラーの大事なものが何かを物語る(撮影/姉崎正)

「観客はきっと今週は僕じゃなく他の誰かが勝つことを望んでいたんじゃないですか。少し邪魔者だったかな。でもU・S・Aと叫んでくれた人もいて歓迎されていると感じました。厳しい戦いだったけれど本当に刺激的で素晴らしい1日でした」と会見で語ったシェフラー。

画像: 至るところに「Come on RORY」の文字が(撮影/姉崎正)

至るところに「Come on RORY」の文字が(撮影/姉崎正)

まるでサッカーのスタジアム⁉︎ 最終日スタート時のマキロイへの大歓声をU-NEXTゴルフ公式Xでチェック

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確かに北アイルランドのファンは地元のヒーロー、ローリー・マキロイが6打差をひっくり返して優勝することを望んでいたのかもしれない。だがスタートホールでいきなり目の覚めるようなショットでバーディを奪いリードを広げたシェフラーの戴冠には誰もが納得だ。

「決勝ラウンドで唯一の痛手は今日8番でダブルボギーを叩いたこと。でもすぐに立ち直って9番でバーディを奪い返すことができた。週末はずっと集中力を保ち続けました」

ティーショットをバンカーに打ち込み、セカンショットがアゴに当たって跳ね返り再びバンカーに捕まりダブルボギーを叩いた場面について言及したが、それ以外は完璧な王道のゴルフを貫いた。

画像: 地元の声援を背に力を尽くしたマキロイだったが、絶対王者には迫れず終戦(撮影/姉崎正)

地元の声援を背に力を尽くしたマキロイだったが、絶対王者には迫れず終戦(撮影/姉崎正)

「今週は誰もスコッティ(シェフラー)に太刀打ちできませんでした。彼は圧倒的な強さを見せつけました。正直にいうとここ数年ずっとそうでした。我々が目指すのはまさに彼です」と勝者を讃えたマキロイ。

メジャー4勝目を挙げたシャフラーは来年、全米オープンでマキロイに続く史上7人目のキャリアグランドスラムに挑むことになる。

しかし彼は「そういうことにこだわらない」といい放った。

「今シーズンが終わったら家に帰って自分のプレーの状態や改善すべき点を考えて、そこからまた新たに全力で練習に取り組みます。トーナメントに勝つことは考えていません」

普段近所のファストフードの店に入っても「誰にも気づかれない」というシェフラー。

「僕は有名になりたくないし普通の人でいたいんです」

ある意味無欲なこのメンタリティがシェフラーの1番の強みなのかもしれない。

「家族と一緒に祝えることは本当に特別です。ベネットがゴルフに興味を持ち始めているんです。ゴルフボールがなんなのかも知らなくて、プラスティックのクラブを持たせてもそれをかじったり家具や他の子を叩いたりしています(笑)。でもいつか彼がゴルフを始めてくれたらいいなと思っています」

「ゴルフは僕にたくさんのことを教えてくれました。ゴルフに行くたびに鏡に映る自分の姿を見ているような気がします。ゴルフは特別なゲームです。いつかベネットがクラブを握り僕と同じくらい楽しんでくれたらいいですね」

可愛い! 愛息子ベネットくんがセレモニーに参加【PGAツアー公式Xより】

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世界No.1の“普通の人”は息子の話をするとき一番幸福そうだった。

デシャンボーが語ったシェフラーとは?

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