ニュージャージー州のバリーオーウェンGCでラウンド中の男性が落雷に見舞われ救急搬送された。
画像: ゴルフ場の落雷には注意を

ゴルフ場の落雷には注意を

今月8日、同コースでは終日アイアンマンゴルフ大会が開催されていた。しかし午後になって突然の嵐が襲来し28歳のサイモン・マリアーニさんが雷に打たれた。午後1時53分に通報を受けた救急隊が出動しヘリでクーパーマンバルナバス医療センターに搬送された。

突発的な嵐のなか雷に打たれたマリアーニさんは父親と一緒にプレーしていたが幸い近くに非番の消防士(参加者)がいて、その場で心肺蘇生を行い救急隊員が到着するまで父が息子に人工呼吸器を装着させたという。

同伴プレーヤーのブライアン・デリアさんは「もし応急措置をしていなければ彼はその場で亡くなっていたでしょう。そこに居合わせた彼の父親と数人の人たちが彼の命を救ったのです」。

デリアさんはまたコース側の対応についても言及。「通り雨だと思ったのか避難を促す警報が鳴らなかった」と訴えた。担当者は警報を鳴らしたと主張したが、ほとんどの人には聞こえなかったはずだと来場者は語っている。緊急搬送された後のマリアーニさんの容態は公表されていないが一命を取り留めたのは不幸中の幸いだ。

プロゴルフ界でも落雷被害に遭った選手はいる。75年にはリー・トレビノがシカゴのゴルフ場で雷に打たれ脊椎を損傷。背中の曲げ伸ばしが不自由になったが、その後復活しシニアになるまで現役で活躍し続けた。南アフリカのレティーフ・グーセンは87年友人とプレー中に落雷に遭い瀕死の重傷を負った。同伴者の証言が「一瞬で衣服が焼け焦げ裸のまま地面に横たわっていた」。その衝撃で彼は片耳の聴力を失ったと生々しく語ったのが印象的だった。

最近国内でも各地でゲリラ雷雨が頻発している。天気が急変しあっという間に雷雲が立ち込めることもしばしば。この季節にゴルフをするときは避難場所をあらかじめ確認し迅速な行動を心掛ける必要がある。落雷被害は決して人ごとではない。ご注意を!

※週刊ゴルフダイジェスト2025年8月5日号「バック9」より

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