
すが・ふうか/2005年5月生まれ。宮崎県出身。日章学園高校卒業。2023年九州女子を制し、国体団体戦では宮崎県の初優勝に貢献。その年にプロテスト一発合格(JLPGA96期)。昨年のQTで20位に入り、今年の前半戦は10位以内に7度入る活躍。来季のシード権はほぼ確実のポイントを稼いでいる

小さめのヘッド形状を好みながら、構えたときにフェース面が見えすぎないのが好みだ。シャフトはクセが少ないテンセイ ブルー プロ1K
ギア契約はダンロップで、今季はスリクソンZXi TRドライバーを使用している。
「ドライバーのヘッドは小さめでディープなモデルがしっくりくるので、TRを選びました。TRに替えてから、右に行くミスが減ってくれて、つかまりもよくなって、飛距離も伸びています」と本人。ネック調整のポジションを見ると、ロフト9.0度をプラス0.5度、フェース角をプラス1度、ライ角をマイナス2.5度のL1ポジションで使っている。

「前作よりも球が上がりやすくなり、ハードなグリーンでも止められるようになりました」と全幅の信頼を寄せる。5Wを抜いて3Uを投入する前に撮影
撮影時、FWはスリクソンの前モデルを2本入れていたが、7月初旬の資生堂・JALレディスからZXiの3Wを1本になっている。そのぶんUTを増やして、現在は3U・4U・5Uの3本態勢で、いずれもZXi HY。特にボールが上がりやすく、弾道が高い点を気に入っていてスコアメークの手助けになっているという。

このアイアンの特徴でもあるVソール(V字型の2面ソール)がもたらす抜けの良さとボールが高く上がりやすい点を気に入っている
アイアンはスリクソンのZXi5を6I~PWまで入れる。
「アイアンも顔が重要で、やさしめの顔が好きです。ZXi5は球がしっかり上がってくれる安心感があります」
見た目を重視する菅はトップラインが厚めで、ボールをつかまえやすく見えるヘッド形状のZXi5の顔が好み。ツアー4位のバーディ数(199個)を支えている。シャフトはN.S.プロ850GHneo。

アマチュア時代からプロで活躍する今も一貫して「MID」ソールグラインド。アプローチのみならずバンカーショット時の打音と打感にも一目を置いている
ウェッジはクリーブランドのニューモデルRTZの48・54・58度の3本で、ソールのグラインドはすべてMID。スピン性能と打音を気に入っているという。

季節によってパターを使い分ける菅が、夏のグリーン用に使うモデル。幅広のブレード&トラス構造のネックでミスヒットに強く、直進性も高い。平均パット数(パーオン時)が昨年の17位から今季は6位としっかり向上している
パターはテーラーメイドのBLACKトラスヒール デルモンテTB1。2023年発売のTPコレクションの人気モデルをマットブラック化したパター。開幕から前半はオデッセイのトライビーム#2だったが、夏芝になってパターをスイッチ。両パターのメーカーは違うが、ヘッド形状はいずれもブレードタイプで、ネックもオフセンターヒットに強い三角形状タイプという共通点。その上で、グリーンのスピードや硬さを見ながら季節に応じてタッチにフィットするパターを使っている。
ボールはスリクソンZスターXV。打感と打音が好みで、アプローチのスピン性能を評価して選んだ
初優勝へまもなく手が届きそうな選手の一人だ。
菅楓華の最新クラブセッティング
1W/スリクソン ZXi TR(9度→9.5度)・三菱ケミカル テンセイ プロ ブルー 1K(5S)
3W/スリクソン ZXi FW(15度)・三菱ケミカル テンセイ プロ ブルー 1K(5S)
3U・4U・5U/スリクソン ZXi HY(19・22→23・25→26度)・三菱ケミカル テンセイ プロ 1K HY(5S)
6I~PW/スリクソン ZXi5 アイアン・N.S.プロ850GH neo
GW・AW・SW/クリーブランド RTZウェッジ(48・54・58度)・N.S.プロ850GH neo(S)
PT/テーラーメイド TPコレクション BLACK トラス デルモンテ TB1
BALL/スリクソン Zスター XV
※スペックは編集部調べ
※ネック調整で1Wは9度→9.5度、4Uは22度→23度、5Uは25度→26度
PHOTO/Tadashi Anezaki
※週刊ゴルフダイジェスト 8月5日号「プロスペック」より