みんなのゴルフダイジェストのYouTube「みんゴルガチギアトラック」は、プロゴルファーの癸生川喜弘と小島慶太による、“ガチ”がコンセプトのシリーズ試打企画。今回は話題のミニドライバー、テーラーメイド『R7 Quad Mini Driver』を試打。このクラブの最適スピード帯を中心にガチで検証した。

テーラーメイド「R7 Quad Mini Driver」の試打動画をチェック!

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画像: 『R7 Quad Mini Driver』。試打シャフトは『Diamana TM55 (Flex:S、43.75インチ)

『R7 Quad Mini Driver』。試打シャフトは『Diamana TM55 (Flex:S、43.75インチ)

テーラーメイド『R7 QUAD』は2004年に発売され、初の可変式ウェイトを搭載ドライバーとして注目を集めたモデルで、その名を冠した『R7 QUAD MINI』は、元祖『R7 QUAD』を知る二人にはどう映ったのだろう。見た目の印象を聞いてみた。

小島: 『R7 QUAD』は使ってましたか。

癸生川: 使ってた。僕ら世代には懐かしいよね。

小島: 当時、みんな使ってましたよね。シャフトのデザインも懐かしい。

癸生川: 色合いがね。

小島: その『R7 QUAD』がミニドラで復活。見た目はどうですか。

癸生川: 見た目は大きめかな。これヘッドの大きさは?

編集部: 305ccです。

小島 一般的な3ウッドって170ccとか175ccだから、それに比べると大きいですよね。それで下からも打てるテクノロジーが入っているということですよね。

それでは試打開始!

ティーアップしてHS44m/s前後で打ってみる

【トラックマン4のデータ】
クラブスピード●44.2m/s
ボール初速●66.2m/s
打ち出し角●10.2度
スピン量●3451 rpm
降下角●34.0 度
キャリー●232.8Y
飛距離●259.1Y
打ち出し方向●0.4度右
スピンアクシス●4.1度右
SIDE●7.6Y右
 
【GCクワッドのデータ】
Hインパクト●6ミリトウ
Vインパクト●5ミリ低

画像: ティーアップしたHS44m/s前後の試打データ。上がトラックマン4、下がGCクワッド

ティーアップしたHS44m/s前後の試打データ。上がトラックマン4、下がGCクワッド

打感や弾道を見ての二人の感想は。

小島: あぁ、音がイイね。爽快感のあるサウンドに聞こえます。

癸生川: 飛びそうだけど、13.5度の割には球が低い気がする。

小島: 打点が5ミリ下ですからね。でもその割にはスピンが入っていない。

癸生川: 振っていてヘッドバランスが重い感じがする。でも振りづらさはない。

小島: クラブを上から入れたくなるとか、その辺はどうですか?

癸生川: ティーアップして打つ場合はそれはないね。(ボールを)下に置いて構えた時に、そうしたくなる人もいるのかもしれない。

小島: でも実際には今の入射角は2.8度ダウンなので、まあまあ上から入れたくなっているという感じはします。ディープヘッドなので、そのぶん、下からは行きにくくて、ちょっと上から入れている感じはあるんでしょうね。

■小島プロのデータ分析

ボールスピードが66.2m/s、打ち出し角が10.2度、スピン量が3451rpm、落下の角度が34.0度ですから、一般的なドライバーの数値ですよね。悪くないんじゃないかな。ただ、ボールの着弾地点のSIDEが7.6ヤード右ですから、つかまる感じはしないですね。

次はもう少しクラブスピードを落として打ってみよう。

ティーアップしてHS41m/s前後で打ってみる

【トラックマン4のデータ】
クラブスピード●41.5m/s
ボール初速●62.2m/s
打ち出し角●12.9度
スピン量●2914rpm
降下角●34.3度
キャリー●225.9Y
飛距離●253.4Y
打ち出し方向●0.6度左
スピンアクシス●0.2度右
SIDE●5.8Y左
 
【GCクワッドのデータ】
Hインパクト●0ミリヒール
Vインパクト●3ミリ低

画像: ティーアップしたHS41m/s前後の試打データ。上がトラックマン4、下がGCクワッド

ティーアップしたHS41m/s前後の試打データ。上がトラックマン4、下がGCクワッド

打感や弾道を見ての二人の感想は。

小島: 今回は、先ほどの44m/sの時の入射角(2.8度ダウン)とは変わっていて、入射角が0.4度アッパーなんですよ。だから、う~ん……。

癸生川: その悩みのポイントは、何?

小島: 僕らプロゴルファーって入射角を変えて打つことってできる。でもアマチュアの人がその打ち分けをやれるのかなっていうのは気になります。(打ち方は)どちらかに偏るべきなんじゃないかなという気もしますけどね。

癸生川: では上から打ってみる。それかHS44m/sをアッパーで打つか。

小島: 一つ前にNGになった球って4度ダウンだったんですけど、球は右に行ったじゃないですか。だからそれくらいの入射角になったらつかまらないんですよ。ということは多分、入射角が0度かややアッパーで入ってくると、このクラブとしては合いやすいんじゃないかなと思います。それで最適スピード帯としては、今くらいのスピード(41m/s)辺り。これだと多少打ち出しが高くてスピンがイイ感じで減る状態になります。

■小島プロのデータ分析

クラブスピードとボールスピードの割合は非常に良いです。ちょっとつかまるぶんだけスピンは(2914rpm)イイ感じで減りますね。落下の角度は34.3度で、(3番ウッドとして使った場合は)グリーンを捉えるショットの場合はちょっと転がるけど、ティーショットとしては落下の角度は良いですね。3ミリ下に当たっているのに、スピン量が3000rpmを下回るということは、スピンがそんなに多くないヘッドと言っていいんじゃないかなと思います。

■結論 

画像: 「3ミリ下に当たっているのに、スピン量が3000rpmを下回るということは、スピンがそんなに多くないヘッドと言っていいんじゃないかなと思います」(小島)

「3ミリ下に当たっているのに、スピン量が3000rpmを下回るということは、スピンがそんなに多くないヘッドと言っていいんじゃないかなと思います」(小島)

今回試打をしたテーラーメイド『R7 Quad Mini Driver』を試打した二人の感想は。

癸生川: 打った感じではスライスしづらいヘッドだと思うので、スライスで悩んでいる方や、また飛ぶスプーンが欲しいとか、コントロールしやすいドライバーが欲しいという方には、良いクラブですね。

小島: 今回の試打ではやっていませんが、ウェイトポートが4つありますので通常デフォルトだと前に4グラムが2つあって後ろに13グラムが2つある。この辺りをいじってもらうだけでもだいぶ弾道は変わると思います。楽しんでトライしてもらいたいですね。

みんなのゴルフダイジェストYouTube「みんゴル試打班ガチギアトラック」では、テーラーメイド『R7 Quad Mini Driver』の特性やオフセンターヒットした時の寛容性の有無などの検証をやっているので、より詳しく知りたいという人はそちらもぜひご視聴を。

THANKS/アコーディアゴルフ技術研究所

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