GDO(ゴルフダイジェスト・オンライン)が距離測定に関するアンケート調査を発表したが、そこから見えてくるものは……。
画像: 距離計は大きく分けてレーザーかGPS。スマホのアプリでも使えるようになっている

距離計は大きく分けてレーザーかGPS。スマホのアプリでも使えるようになっている

同調査は今年3月、同社会員44万4934人を対象に協力を依頼し、4780人が回答したという。それによると、距離測定器の所有率は全体の78.7%と約8割、22年から年を追うごとにその普及が広まっている。スコア別に見ると70台以下、(84.6%)、80台(90.7%)、90台(82.8%)と中上級者はほぼ所有している状況だ。

100以上の初級、アベレージゴルファーも100台(67.1%)、110台(48.1%)、120台以上のダッファーでも36.4%という数字を残している。 

解説者で、プロゴルファーでもあるタケ小山氏はこの状況を次のように分析する。

「距離計測器の所有は、今や一家に一台という状況だということは、普通にラウンドしていてもわかります。ただ、初級者の人では使い切れてないのではないですかね。チョロし続けても毎回覗いていますし、グリーン周りで30ヤード近くからでも見ていますから。この間はグリーンに上がってからも計測していましたからね。距離がわかってもその距離を打てるスキルがないとたとえ高性能な距離計を持っていても意味がないと思いますよ」

ラウンド頻度別でみると、週に2回以上(90.9%)、週に1回程度(88.7%)とゴルファーにとって距離計測器が必須アイテムになっているのはうなずけるが、1カ月に1回程度(76.7%)や2カ月に1回程度(61.9%)のゴルファーでも所有率が高い数字を示している。距離計測器を持つことで、ラウンド進行という点ではどうだろうか? 

ゴルフ場運営アドバイザーの石井米二郎氏は、「使い"過ぎる"ことで、人間が持っている感覚をなくしているように思います。クルマでもナビ漬けになって道を覚えなくなったのと同じ。同じ組4人とも50ヤードからでも計測する状況なら進行は遅れますね」距離測定器のもう一段レベルアップした使い方を訊くと──。

「単に残り距離を測るだけでなく、あのバンカーは越せるかとか、戦略的に自分の飛距離を確かめるためのツールとして有効」(タケ小山氏)

「カートナビとの誤差を埋めるために使います。10ヤードくらい違っていることもありますね」(石井氏)

セルフプレーが主流となるなか、距離計測器はこれからもさらに普及していくだろう。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年8月5日号「バック9」より

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