地域に根ざした大衆的な中華料理店「町中華」にスポットが当たって久しいが、同じように地域に根ざしたゴルフショップといえば「ゴルフ工房」がある。経験豊かなクラフトマンが使い手の要望に合わせ、ヘッドとシャフトを組む「カスタムクラブ(地クラブ)」が人気だ。そこで、人気工房がオススメするカスタムクラブを週イチで紹介 ! 試打者はゴルフダイジェストで四半世紀にわたり世に出たほぼすべてのクラブを打ってきた堀越良和プロだ。

「フェースの開閉が少ない方にオススメ」

連載69回目は本試打企画の24回目に掲載されている「GOLF STUDIO OKIKO BALANCE 広島本店」の沖建一郎さんがオススメするカスタムクラブをご紹介。今回はPXG「バットアタック ゼロトルク」がオススメとのことで、以前の連載同様、キング・オブ・試打の堀越プロに試打してもらおう。

オキコバランス代表の沖さんがPXG パターの特徴を語る

「今流行りのゼロトルクパターのなかで、比較的コンパクトなヘッド形状のPXGのパターをチョイスしました。初めてのゼロトルクパターにチャレンジしやすい形、見た目が特徴です。一見センターシャフトのように見えますが、通常のパターと同様ヒール側に挿してあることによって、センターシャフトが苦手な方でも取り入れやすいモデルになっています。長さは33〜35インチまで選べて、シャフトも2種類から選択することができます」と、ゼロトルクならではのヘッドサイズへの違和感を感じづらく、構えやすいという。

画像: PXG「バットアタック ゼロトルク」パター

PXG「バットアタック ゼロトルク」パター

「ゼロトルクパターが合う方の特長は、弧を描くアークタイプではなく、真っすぐ出していくタイプに合いやすい傾向があります。そしてPXGのアイアンにも用いられている中空、肉薄構造によって芯を広く、打感もかなり軟らかくなっています。ただ軟らかい中にボールを押していくような感覚がありますので、好きな方も多いと思います」と語った。

PXG「バットアタック ゼロトルク」の印象を堀越プロに聞いた

「最近ではゼロトルクパターをオススメする工房さんが多くなってきていますね。今回はつい最近発売されたばかりのPXG『バットアタック ゼロトルクパター』です。『ツノ型』と呼ばれているこの形状は、PXGでは“バットアタック”と呼ばれ、ゼロトルク発売前から人気があると聞きます。構えてみると、角ばったデザインがターゲットに対してスクエアに構えやすく、白いサイトラインでボールを真っすぐ打ち出すイメージが持てますね」というのが見た目の印象だ。

「ゼロトルクの特長として、ヘッド中央の重心位置にシャフトが挿してあることで、ヘッドの開閉がしづらく、余計な挙動が起きにくいこと。今回のパターは特許取得済みのSホーゼルという技術で、トウアップバランスポイントでストローク中の安定感を高め、ストローク中のねじれも抑制してくれるとのことです。実際にはセンターには挿さっておらず、通常のパターのような見た目になっています。センターシャフトが苦手な方でもチャレンジしやすいのではないでしょうか」

画像: 試打者/ほりこし・よしかず。試打経験から裏打ちされた豊富な知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる。キング・オブ・試打。クレアゴルフフィールド所属

試打者/ほりこし・よしかず。試打経験から裏打ちされた豊富な知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる。キング・オブ・試打。クレアゴルフフィールド所属

画像: 地面と垂直な赤い線上にあるグリップと、斜めに刺さっているシャフト(向かって右側にボールが転がる)

地面と垂直な赤い線上にあるグリップと、斜めに刺さっているシャフト(向かって右側にボールが転がる)

早速試打を開始。

「ややハンドファーストに挿してあるグリップが、オリジナルロフトを保ちつつインパクトしやすくなっています。またミスヒットによる寛容性も十分と言ったところでしょうか。打感に関しては音は静かめで、軟らかな感覚の中にもしっかりと球を運んでいるような感触が伝わります。ストロークやアドレスは機械的に真っすぐ構えつつ、距離感は繊細な手の感触によって培うことができそうで、PXGが生み出したパターの良いとこ取りをしたようなクラブです」

なお、ロフト設定は4度だが、1度ハンドファーストに挿していることによって3度でインパクトすることができるようになっている。

 

総評

画像: 「綺麗な順回転が特長です」と堀越プロ

「綺麗な順回転が特長です」と堀越プロ

「PXG『バットアタック ゼロトルクパター』は、アライメントの取りやすさと軟らかい打感と手に感じるフィードバック、ゼロトルク特有のオートマチック性など、最新の技術が詰まった1本でした。アマチュアでパッティング練習を頻繁に行う方は少数派だと思いますので、できるだけシンプルにストロークできる方法としてかなり有効だと感じます。またシンプルになった結果、距離感やラインに対して自信を持って打つことができるので、どのプレーヤー層にもスコアに貢献してくれると思います。センターシャフトに苦手意識がある方でも取り入れやすいと思いますので、是非試してみてください」(堀越プロ)

THANKS/クレアゴルフフィールド

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