米女子下部ツアーの「エプソンツアー」グレータートレドクラシック(7月25~27日)で原英莉花が1打差2位と奮闘した。
画像: 米女子下部ツアーのグレータートレドクラシックで2位の原英莉花。トップ10入りは7度目(24年撮影)

米女子下部ツアーのグレータートレドクラシックで2位の原英莉花。トップ10入りは7度目(24年撮影)

今季米女子ツアーの下部ツアーにあたるエプソンツアーを主戦場にする原英莉花選手が、夏場を迎えても奮闘を続けています。

直近の試合では3日目を終えて首位と3打差の単独2位(ちなみに初日は単独トップで終えていました)。最終日最終組でプレーし、スコアを4つ伸ばすナイスプレーを見せますが、惜しくも2位タイで大会を終えました。2位タイフィニッシュは今シーズン2度目です。

現在のポイントランクは8位。エプソンツアーは15位までの選手が来季米女子ツアーのカードを獲得可能。1位から10位まではより出場優先度の高い上位カテゴリー(カテゴリー9)が得られますが、その圏内につけています。

優勝こそないものの、ここまで予選落ちは一度もなく、トップ30すらも一度も逃していません。米国の地で、そのたしかな実力を、いかんなく発揮しています。

それは数字にも表れています。アメリカで選手の実力を評価する指標といえば“ストローク・ゲインド”ですが、5部門あるその指標の総合値である“ストローク・ゲインド・トータル”で、原選手は現在堂々のツアー1位に輝いているのです。

上位の選手を見ても、ショットは圧倒的だがパッティングがイマイチ、あるいはアプローチの指標が悪い……といった凹凸があるなか、原選手はすべての指標がプラスで安定。

とくに、ティーショットからアプローチまでの総合力を示すストローク・ゲインド・ティー・トゥ・グリーンの数値が良く、高いショット力が米国でも十分に通用することを示しています。

さて、実は今シーズンのエプソンツアーは、残り6試合しかありません。最終戦にあたるエプソンツアーチャンピオンシップが開催されるのは10月1週目。米女子ツアーの出場権獲得をめぐる戦いは、そろそろ佳境を迎えます。

慣れ親しんだ日本の環境を離れ、下部ツアーという過酷な環境をあえて選んだ原選手の2025年の戦いも、残りはあと2カ月とちょっと。これからは1試合1試合が、さらに重い意味をもってくるはずです。

しかし、彼女はポイントランクで上位につけ、指標の上ではツアーNo.1といえる実力者。まだまだ油断はできないと思いますが、残りの試合では初優勝、そしてひとつでも上の順位での“昇格”を決めてもらいたいですね。

原英莉花の今シーズン

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